株式会社ObotAI 代表取締役社長 北見 好拡様(其の2)
今回の対談は、株式会社ObotAI 代表取締役社長 北見 好拡様にご協力頂きました。
株式会社ObotAI様は、多言語DXを展開されている会社で、多言語AIチャットボットやWeb会議自動翻訳ツール、VRを活用した多言語AIチャットボットでの集客支援を提供されている企業様でございます。
今回はObotAI創業前のキャリアについて北見様に伺います。
金山:先週のお話しにありましたが、北見さんはObotAI創業前は長年リゾート施設の経営をされていたんですよね。
もともとそういったお仕事からキャリアをスタートされたのでしょうか。
大学卒業してから3年間はサラリーマンとして不動産会社で働いたんです。
当時はバブル全盛期でしたので、不動産会社に就職する人が多かったんですね。
そういった環境に流された部分もあって就職したんです。
金山:そうだったんですね。
その後はどのようにしてリゾート施設の経営に携わることになったんですか?
父親がサイパンでリゾート開発をしていたものですから、本格的に進めるようになったタイミングで手伝うことになったんです。
それがサラリーマンを辞めたきっかけですね。
ホテルの完成は1990年9月でしたので、それに合わせてサイパンに赴任した形になります。
それから25年もの間リゾート経営をしてきました。
金山:1990年以降だとバブル崩壊の影響やリーマンショックなど、景気のアップダウンはあったと思いますが、リゾート経営はどうだったのでしょうか。
日系企業としての外的環境はどんどん厳しくなる
実はバブル崩壊後もサイパンへの旅行客は減ることはなかったんです。
1996年がサイパンの景気のピークでしたが、その後売上も順調に推移して新館のオープン、ミクロネシア最大のスパもOPENしました。
途中、アメリカの同時多発テロなどでピンチもありましたが、大きく売り上げを左右することはありませんでした。
だだ、2004年ぐらいから日本航空の経営問題が浮上し2005年にサイパンからJALが撤退したんです。
それ以降はじわじわとマーケットが縮小していきました。
そしてリーマンショックのインパクトは大きかったのですが、2007年にグアムのGICCというゴルフ場を売却していたおかげでなんとか事業を継続することができました。
その後も東日本大震災でほぼツーリストが来ない時期がありましたが、韓国・ロシア・中国のマーケットが急成長したおかげで息を吹き返しました。
それと同時に日航、近鉄、名鉄グループなど大手日本企業がサイパンから撤退していきました。
韓国企業、中国企業がほぼホテルを買収し、日本のマーケットがほぼない状況で韓国や中国のお客様を自分達のマーケティング力で自社のホテルやゴルフ場に集客する事は難しかった。
今までいくつものピンチを乗り越えてきましたが、価格を調整して稼働率をキープする事しかできませんでした。
金山:大きな環境変化ですね。
それがきっかけでリゾート事業を売却することになったんでしょうか。
マカオのカジノ会社42万坪のリゾート地を売却
そういった環境変化もありましたが、一番はサイパンにカジノができる計画が持ち上がったんです。
当時は中国バブル絶好調の時です。
中国からビザ無しでアメリカ圏に旅行できるサイパンはマカオの新興系のカジノ会社にとって魅力的な投資先だったんです。
ですが、サイパンでそれなりの土地を確保するのは難しい。
当時うちの施設は42万坪ありましたから、カジノ会社がうちを狙うのは当然といえば当然だったんですね。
政治家を巻き込んでいろんな戦いがありましたが、結果やむを得なく売却することになったんです。
金山:なるほど。そんな背景があったんですね。
色々とお話し聞かせて頂きありがとうございます。
次週は北見様が描かれるこれからのビジョンについてお話し聞かせてください。
今週はObotAI創業前のキャリアについて北見様にお伺いしました。
来週もお楽しみください。
会社情報
会社名:株式会社ObotAI
本社:東京都渋谷区恵比寿2-6-25 上田ビル3F
事業内容:
・多言語DX事業
・訪日旅行外国人の手配業務(シンガポール、タイ、ベトナム)
・システムの受託開発業務