プロ野球もシーズンが開幕して1ヶ月が経過しました。
私が贔屓にしている阪神タイガースは、
リーグ全体の借金を一人で背負っているような状況ですが、
やまない雨はないですし、どこかで盛り返してくれることを願いながら、
このコラムに向き合っています。
コロナウイルスの影響から発令された緊急事態宣言。
それに伴う大型イベントの中止。
その時と比較すると観客も戻り、イベントも開催され、
少しずつ元に戻ろうとしています。
プロ野球も然り。
異国の地では武力により日常生活が奪われている中、
試合ごとの結果に一喜一憂できるのがどれだけありがたいことか。
一刻も早く世界中に日常が戻ることを願うばかりです。
さてプロ野球について。
開幕から順調に勝ち星を積み重ねる巨人軍。
長期政権となる原監督が選手個々に発信している言葉がとてもいいな、と感じています。
例えば今季好調を支える吉川尚輝選手。
オープン戦から開幕時もトップバッターを務めましたがなかなか結果が出ない中、
「お前を簡単にスタメンから外すようなことはしないから。その代わり堂々と1番バッターを演じろ。1番バッターは巨人の顔だ。」と叱咤激励。
キャンプからオープン戦の時期、マイペース調整を許された中心選手の坂本選手。
しかし開幕戦をケガで欠場。
その坂本選手には、「アスリート、リーダーという立場を考えるとお前にタバコは似合わない。タバコを吸う選手は体力、技術が落ちるのがすごく早いし、たくさん見てきた。お前にはそんな選手になって欲しくない。」と苦言を呈したそうです。
不安になりがちな若手には自信を与え肝を据えさせる。
慢心が出る可能性があるベテラン中心には遠慮なく苦言を呈す。
長丁場のシーズンを戦う上でチーム状況を把握し、
選手個々のモチベーションを維持向上させるのはとても重要ですね。
〜中小企業の採用・育成のヒント〜
監督という絶大なる立場の方が選手個々に発する言葉は大きな影響を持ちます。
年齢、立場、経験、その時々の状況に応じて、適した言葉を発信すること。
選手個々の状況を把握し、チーム全体をどこに導こうとするのか。
そういう確たるものがないと最適な言葉は発信できないと思います。
原監督の言葉選びは組織マネジメントを行う経営者の参考になりそうですね。