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星 寿美

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第54回 悪しき習慣(感情・行動)を変える方法

2022/04/25

例えば、
・もっと優しくしたいのに、どうしてもすぐに怒ってしまう。
・一度スイッチが入ると、とことん責める言葉を言ってしまう。
・大事なことなのに後回しにしてしまう。
などなど。

変えたいのに変えられない【悪しき習慣】は、多かれ少なかれきっと誰にでもあるのだと思います。

心の中では「変えたい、変えたい」と願っていても、長年変えられずにいる人もいるかもしれません。

今日は、そんな変えたいと願っている【悪しき習慣】を変える方法について、

1.フォーカスしたことが拡大する
2.できることをしつつ手放す

2点の観点から書こうと思います。

1.フォーカスしたことが拡大する

人には、フォーカスしたことが拡大するという習性があります。
例えば、自分が赤い車に乗っていたら、街で赤い車ばかりが目につくとか、妊娠したら、街に妊娠した人が目に入ります。

人のいいところを見つけるのが得意な人は人間関係も上手だし、人の悪いところばかり見る人は愚痴が多いです。

このように、人は自分自身がフォーカスしたものが拡大される習性があるのです。
だから、悪しき習慣に対して『治そう』『直そう』などとフォーカスすると、

「気をつけているのに、またやってしまった(自己嫌悪)」

と、今度こそ!と思っては繰り返し自己嫌悪が積み重なってしまいます。
では、どうしたら良いのでしょうか?

2.できることをしつつ手放す

その悪しき習慣に対して、改善する何か具体的な対策を考え実行します。

例えば
『怒りを誤魔化して溜め込まずに、感じた時にしっかり認識し言語化しよう!』『毎朝TODOチェック表を作成しチェックしていこう』など、できうる具体的な対策(行動)を考えて実行します。

実行しつつ・・・

悪しき習慣に対して『治そう』『直そう』という意識は手放します。
そのかわりに理想の自分をイメージします。
ダメな部分にフォーカスするのではなく、理想にフォーカスします。

ちなみに、理想にフォーカスするだけでは現実は変わりません。
今が未来になるからです。
ですから、今、できる限りの具体的な対策を実施(行動)しつつ、理想のためにそうしているというふうに、理想にフォーカスするのです。

すると、行動と思考によって未来に向かうことができて・・・

「あれ?あんなに怒りをためて抑えられなくて自己嫌悪を繰り返していたけれど、そういえば最近、全然そういうことがないなぁ。」

と、ふと気づく日がきます。

ちなみに現代社会の教育は「できることを褒めるよりも苦手なところを克服しよう」という風潮があります。
言葉では『長所を伸ばします!』なんて言っていたとしても実態は『苦手克服』『ダメな部分を教育』の方が比重が大きいような気がします。

これでは育てる方も、育てられる方も、とてもとても苦労します。
(だから教育は難しい、などと言われているのでしょう)
しかし、最近では、

『苦手なことは、得意な人に任せて、得意なことを持ち寄ってワンチームとして成果を出そう!』

などと、気づいている人も増えてきているような実感があります。

そうやってお互いに感謝し合いながら、ともに成果を喜び合う。
そんな組織が少しづつ増えてきているように私は日々感じています。

関係の質をあげて、一人一人の得意なことや性格を活かし合い、協力しあえる組織、そんな組織を日本中に増やしたい!そんな野望を胸に、私は今日も仕事に取り組んでいます。


そうなのです。
個人でも組織でも、長年解決できず苦しんできたことが、

1.フォーカスしたことが拡大する
2.できることをしつつ手放す

を意識することで、驚くほどの成果を実感できるでしょう。
ぜひ試してみてくださいね!よかったら、結果を教えていただけたら嬉しいです。