No.1セミナースター養成塾の遠藤晃先生から聞いたお話を、ある企業研修の冒頭でお話をしました。
1日研修だったにも関わらず、研修の最後に感想を聞いたところ、冒頭で話した話のことが印象に残っているとシェアしてくださった社員さんが多かったので、この記事でもシェアしたいと思います。
それは『4つ目のE』というお話です。
4つ目のE
アメリカの大企業、ゼネラル・エレクトリック社(GE)のCEOだったジャック・ウェルチ氏をご存知ですか?
経営手腕から『伝説の経営者』と呼ばれている方だそうです。
その大きな会社のCEOだったウェルチ氏は、経営者の最後の仕事は『後継者を選ぶことだ』と考えていました。
これがすごく重要な仕事なんだそうです。
で、そんな時にウェルチ氏は、どんな人が次の後継者に相応しいのだろうと
考えました。
「できる人・・・将来、社長として相応しい人の共通点って、どんなことが考えられるだろうか?」
そして、世界中の社員を見渡して、できそうな人、将来の可能性候補たちの共通項を見つけたそうです。
そして彼は重要な指標を見つけたのです。
それが、最初に『頭文字がE』で始まる3つの単語だったので『3つのEを持っている人』という共通点を見つけました。
さて、社長に相応しいと思える社員さんの特徴、Eで始まる3つ単語、なんだと思いますか?
考えてみてくださいね!
Eで始まる単語、たくさんありますよね?
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答えは・・・
Energy:仕事を成し遂げる熱意
Energize:周囲を元気づける
Edge:困難な問題にも決断を下す
この3つでした。当たりましたか?
この3つのEという共通点を見つけたウェルチ氏は、世界中にいる社員さんたちの中から、この3つのEを持っている人を探しました。
研修を受けさせたり、テストを受けさせたりするなど、さまざまな方法で3つのEを併せ持つ人材を炙り出したのです。
この、将来の幹部候補生がリスト化されていきました。
しかし、その時、ウェルチ氏は愕然とします。
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なぜかというと、条件が揃っているにもかかわらず、成果がいまいちの人がたくさんいたのです!
愕然として、悩んでしまいました。
彼は、散々悩んで考えた挙句、彼は1つの結論に達したのです。
本当に成果を出す人に共通しているのはこれだ!!!
そうして見つけた『4つ目のE』は何かというと、
これです。
Execute:実行力
実行力、というと何か始める力だという感じがしますが、ここでは『とことん最後までやりぬく力』という意味で使われています。
Executeは、エグゼクティブの語源になっている言葉ですね!とことんやりぬく力。
これだ!と気づいたのです。
多くの能力があって、人としての魅力もある。
でも成功しない人たちがいる。
かたや、成功する人もいる。
そのもっとも大きな違いは何か?
というと・・・
『最後までやりぬく力』だと、ウェルチ氏は言うのです。
私は、この話を遠藤先生から聞いたときに、あぁ本当にそうだなと感じました。
私自身、これまでたくさんの人と関わってきました。
自走組織コンサルタントとして、様々な企業の経営者の方々、その社員さんたち500名以上。
また、経営者限定のマーケティングセミナーを3年連続開催したり、経済産業省後援ドリームゲートでは、起業したい方のコンサルティング100名以上実施しています。
そんな関わりの中で『成果を出す人は、どんな人ですか?』ってよく聞かれました。
結論から言うと、
最初のレベルはどこでも全然構わないと思うのです。
例えば、その時にお荷物と思われている問題社員でも、また、起業したい思いはあるけれど、借金で首が回らないなど。
最初のレベルはなんだって構わないのです。
結局、成果を出している人って『いま、あることに全力で立ちむかって、一歩一歩進んでいった人』だけなんですよね。
これだけなんです。
できないことに注目するのではなく、できるところから始め・・・
そして一歩一歩、途中でやめることなく歩き続けるしかないのです。
私自身の人生も、途中、本当に苦しいことがたくさんありました。(誰でもみんなそうだと思います)
でも、一歩一歩、愚直に歩き続けているから今があります。
これからの未来も、とても楽しみです!
ということで、伝説の経営者が見つけた『成果を出す人財』とは、
Execute:実行力=『とことん最後までやりぬく力』
ということでした。