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豊岡 厚惠

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第27回 社員スタッフが自発的に行動するのは【関係の質】を高めること

2022/01/19

前回は《思うように動いてくれないスタッフに動いてもらう方法》
として

まずは「関係性」が大切ですよ、というお話をしました。

部下、スタッフとの『関係の質を高める』
そして
『誉認励の法則』ということでした。


どれくらい社員のことをわかっているか、知っているか、
ということが、なぜ自主的に動く社員を作るのか。

経営の神様といわれた松下幸之助さんにもこんなエピソードがあります。

ある時、会社のエレベーターの中で
社員さんと鉢合わせたときのこと。
「君のお子さん、もう小学生やな~」
といわれたそうです。

その言われた社員は 
(「えぇーーッ!!!!」といったかどうかはわかりませんが(笑)
奮い立ったそうです。

一社員の、子供の年まで覚えてくれている、そんなに自分のことを気にかけてくれていたんだ・・・

奮い立たないはずがありません。

そんな経営者、そんな上司の言うことを聞く、ということにとどまらず、

「この人のお役に立ちたい!」

そう思うのではないでしょうか。

そしてこの経営者から、
この上司から

がんばったらまた、認めてもらいたい

そんな気持ちも動機づけになるのです。

「誉認励」というのは

先に、信頼ありきなんです。

ただ単に褒めればよい、ということではなく

如何にその社員のことを知っているのか、

何に喜ぶのか、どのようなことを大切にしているのか

それらが分かるからこそ、誉めるポイントもわかり、
誉められるとグッとくるわけです。

皆さんも、自分をわかってくれている人、信頼してくれている人の言うことなら
聞けませんか?

逆に、

普段は、挨拶程度しか話すこともなく、

何かしても、ねぎらい一つない人の言うことって、上っ面は聞けても
真剣に聞こうと思えないものですし、

この人のために。この上司のために成績上げるようにがんばろう!とは
思えないものですね。

如何に、日頃の関係性が重要かということですね。

そして誉認励で、しっかり存在を承認し、良いことは口にして伝える。

そして日頃の労を労う。

そうすることで社員スタッフのモチベーションも上がり、自発的に行動し、勝手に成長していくのです。

次回は社員、部下への「伝え方」をお話ししてまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。