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岩田 徹

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第42回 王座からの陥落

2021/10/01

先日行われたボクシングのWBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ。
この階級の王座を8度防衛し続けていた寺地拳四朗選手が、
ランキング1位の矢吹正道選手に10ラウンドTKOで敗れ、
4年間守り続けた王座から陥落しました。

4年間の世界戦において安定した戦いを続け、
具志堅用高さんが持つ、13回の世界王座防衛の記録を更新する可能性があると
注目されていた選手でした。
この安定王者と言われた寺地選手に勝った矢吹選手の隙を逃さない戦いぶり、
攻勢をかけられダウン寸前まで追い込まれても跳ね返した精神力は素晴らしく、
今後もこの階級の王座を長く日本人選手で防衛してもらいたい、
と感じる熱い戦いでした。

寺地選手は29歳。
王者として年数回の世界タイトル戦を戦い続けるプレッシャー。
世界戦に向けての準備、トレーニング、対戦相手の研究など、
素人の私には想像もできなくらいの辛さがあったと思います。
4年間、8度にわたり守り続けた王座を失った空虚感は想像に難くありません。
再び立ち上がり、熱い世界戦を繰り広げ、
王座に返り咲く姿を見たい、と思えた試合でした。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

4年間で8度の防衛。つまり1年間で2度の機会しかない世界戦。
半年間の準備、情熱を一瞬で失う怖さ。
果たして普段の仕事に、そこまでの緊迫感で、情熱を込めて取り組めでいるでしょうか。

作業としてこなして日々何気なく過ごす。
ミスがあっても、失注しても、取引先を失ったとしても、
日々の仕事においては、もしかすると別の機会がたくさんあるかもしれません。
一つ一つの仕事、作業にどれだけ魂を込めているのか。
今一度、自分自身を振り返るいい機会になりました。