【第36回講座】何が正しいか答えがない時代
2021/08/16
爆発的なコロナ感染者の増加の中で
東京オリンピックで日本は史上最多のメダルを獲得し、沢山の感動を選手の方々が届けてくれましたね。
その一方で、現実に突き付けられてきたコロナ感染者数の爆発的な増加。
その数は今までと比べ物にならないくらいの勢いと数字で、人々に不安や恐怖を届けてきています。
そういった感染拡大の中、緊急事態宣言の延長や拡大、独自の措置が日本各地で行われ、飲食店を取り巻く環境が益々厳しい状態になっています。
そんな厳しい情勢の中で、飲食店の経営は2つに分かれてきていることが更に顕著になってきています。
国や自治体の要請に従い、時短営業や酒の提供をしないで経営を続けている飲食店と国や自治体の要請には従わないで通常営業を続けている飲食店です。
都内を中心に、通常営業を続けている飲食店がさらに増加していることを実感しています。
どっちが正しいではない状態に
通常営業を続けている飲食店は正しくないのか?
その答えはどちらとも言えない状態にあることを感じています。
特に裏側にある事情を知ると、むしろ通常営業を続けている飲食店を応援したい気持ちになります。
その裏側にある事情とは、協力金の未払いや支払いの遅れが都内を中心に拡大していることにありました。
飲食店専門の弁護士の知人から聞いた情報では、都内での協力金の支払い状況は、全国最低水準であるとのことです。
従業員を守るため
協力金が予定通りにもらえない中、通常営業に踏み切っている飲食店に共通している理由の一つに、従業員の雇用を守ることがありました。
協力金はもらえない状態で、国や自治体の要請に従い経営を続けていると、売上の目途が立たず、お金が出ていくばかりである為、経営を続けることそのものができなくなることに危機感を感じていました。
その危機感の中で下した決断が通常営業でした。
大切なことは生き抜くこと
自分の身は自分で守る。最後はこの言葉が大切であると捉えています。
国や自治体への協力ももちろん大切ですが、経営を続けることができなくなったら、元も子もないですね。
大切なことはコロナ禍を生き抜くことです。
今を生き抜く為には、何が重要であるのか?その視点に立ち、下した決断に間違いはないと感じています。
たとえ、その結果として、生き抜くことが困難になっていったとしても、今できることを精一杯やり切ってたどり着くのと、ただ待つだけでそこに至ることでは大きく異なりますね。
そういった点からも、今は経営一つ一つの判断が難しくなっていると感じています。
その判断がいい判断であるかどうか?そのヒントは、一番身近にいるスタッフ達が持っていることも感じています。
スタッフ達が社長の判断にどれだけ共感してくれているか?それ次第でも、今コロナ禍での決断に対しての価値が変わってくることを感じています。
今を生き抜くための判断に迷いがある場合は、まずは身近な仲間に相談してみることから始めてみることがお奨めですね。
☆今日の質問☆
あなたは今を生き抜く為に、どのように進んでいこうと考えていますか?