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岩田 徹

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第264回 青学2度目の3連覇

2026/01/09

2026年がスタートしました。
新春恒例の箱根駅伝は、青山学院大学が2度目の3連覇を果たしました。
往路新記録、復路新記録、総合新記録の素晴らしい成績。
昨年更新した新記録をさらに上回る結果に驚きを感じました。

今年のチームが発足した際、原監督が選手に伝えた言葉は、
「箱根駅伝の優勝確率は0%」でした。
連覇を達成した前チームの主力選手が抜けました。
その中でも5区山登りで区間新記録の若林選手、
6区山下りで前人未到の56分台の区間新記録で駆け抜けた野村選手という、
二人の山のスペシャリストが抜けた穴は特に大きいと思われました。

1年かけて改めて個々を鍛えチームを作り直し秋からの駅伝シーズンを迎え、
10月の出雲駅伝ではエースの黒田朝日選手をアンカーに据え挑むも前半で崩れ7位と惨敗。
11月の全日本駅伝ではエース区間に黒田選手を据え勝利を目指すも3位。
全日本駅伝では駒澤大学が圧勝し、青山学院大学の箱根3連覇は危うくなったと思いました。

迎えた箱根駅伝。
優勝候補の一角には挙げられていたものの、私は厳しい結果になると予想していました。
本番でも1区で16位と出遅れ、2区から少しずつ順位を上げていくものの、
先頭を走る中央大学との差が縮まることはなく、往路最終区間の5区を迎えました。
青山学院大学の5区はエースの黒田朝日選手。
現大学生でNO.1の選手ではあるものの、小田原中継所で襷を受け取ったのは
先頭から3分24秒後。
しかも2位を走る早稲田大学は山の名探偵と言われ、1年次から好記録で走破している工藤選手。
黒田選手がスタートしたのは工藤選手がスタートしてから2分12秒後。
この時点で決定的なタイム差だと、多くの人が思っていたと思います。
それが見事な大逆転。

前年に若林先輩が出した区間記録を1分55秒も上回る驚異的な記録。
これまで何度となく箱根駅伝を見てきましたが、これほど心震える逆転劇を見たのは
初めてかもしれません。それくらい衝撃的な走りでした。
優勝確率0%からスタートしたチームを見事に優勝に導いた原監督。
ここ12年で9度目の優勝と、箱根駅伝を勝つ原メソッドが確立されていることを、
またしても証明する結果となりました。

箱根駅伝を勝つためのノウハウの確立と、
それを忠実に実行に移し、弛まぬ努力を続ける選手たち。
過去に積み重ねてきた努力の基準を文化、風土として根付かせ、高い基準で努力し続ける。
誘惑も多い大学時代において、大きな目標に向かって直向きに努力する姿。
一社会人としても見習うべきだと、正月早々感じました。

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