第251回 不遇な高校3年間から学んだこと
2025/10/01
先日、東京で高校の同窓会が開催されました。
久しぶりに顔を合わせた
同級生たちとの再会はとても楽しく、
卒業以来会う仲間もいて、
懐かしい話に花が咲きました。
久しぶりに会っても
一瞬であの頃に戻れる不思議さと、
今だからこそ感じる温かさに包まれた時間でした。
私は高校時代、
学区外の高校に進学しました。
当時は、学区制があったため、
地元の高校以外に進学するには、
中学時代の成績と素行の良さ、
そして受験で基準の点数をとる必要がありました。
私は、中学1年生の頃から
高校は、大学進学を目指す環境で学びたい、
そしてサッカー部で挑戦したい、
そんな思いで受験勉強に打ち込み、
念願の高校に合格することができました。
しかし、中学3年間は、部活にも力を入れる一方、
学区外の高校受験を考えていたので、
勉強も力を入れていました。
そのような状況の中、
高校に入学してから
入学がゴールになってしまった私は、
勉強への意識が薄れ、
赤点を取るなど学業では苦しい状況に陥りました。
大好きだったサッカーも、
3年間続けたものの
結局レギュラーにはなれず、
補欠のまま卒業を迎えました。
特に悔しかったのは、
1年生の頃に開催された練習試合。
相手は、中学時代の仲間が多く在籍していた
地元の高校でした。
彼らは1年生ながら
レギュラーとして試合に出場し、
私はベンチを温めるだけ。
試合にも敗れ、
力の差を痛感しました。
あの時の悔しさは
今でも鮮明に覚えています。
振り返ると、
高校3年間は不遇な時代だったと言えます。
結果も出せず、
思い描いた青春とはかけ離れた現実。
しかし、社会人となった今だからこそ実感するのは、
その“不遇”が私を強くしてくれたということです。
結果が出なくても努力を続けること、
思うようにいかない中でも自分を律すること。
その経験が、
のちの逆境に直面したときに耐える力となり、
乗り越える原動力になりました。
今回の同窓会を通じて、
改めて気づいたことがあります。
それは、当時の私は
結果に恵まれなかったかもしれないけれど、
仲間には恵まれていたということです。
久しぶりに再会した同級生たちと語り合いながら、
「あの頃は不遇だった」と笑える自分がいて、
仲間たちもまた同じ時間を大切に
覚えていてくれることが嬉しかったのです。
高校時代の3年間があったからこそ、
今の私があります。
人は成功体験だけでなく、
不遇な経験からも多くを学びます。
そしてそれを共有できる仲間がいることが、
人生をより豊かにしてくれるのだと、
心から感じた時間でした。
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