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星 寿美

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第229回 人を変えたいと思ったら、自分を尊重することから

2025/09/22

先日、とある会に講師として呼んでいただきました。その場で強く感じたのは…
「社員をどうにかしたい」
「部下を変えたい」
「パートナーや子どもにもっと分かってほしい」
そんなふうに【自分以外の誰かを変えよう】と思っているときほど、人はストレスをため込んでしまうということです。

人はつい「私なんてまだまだ」「もっと頑張らないと」と、自分に厳しくしてしまいがち。
でも、そう思っている人ほど、すでに十分以上に頑張っていることが多いんです。

だからこそ必要なのは、誰かを変える前に、まず自分を認め、尊重すること。
「今日もここまでやってきた私、よくやってるよね」と、自分に声をかけてあげることです。

不思議なことに、自分を大事にできると、人のことも自然に大事にできるようになります。
逆に、自分を置き去りにして無理をしていると、他人の言動がいちいち気になり、イライラや不満ばかりが募ってしまうのです。

社員や部下との関係も、パートナーや子どもとの関係も、出発点は同じ。
「私がまず、私を尊重する」こと。
ここから健全な関係性は始まります。

「自分はどうありたいか」を問う

ただ、自分を労うだけでは終わりません。
次に大切なのは、『自分はどうありたいか』『自分が本当に望んでいることは何か』を明確にすることです。
例えば…

「いつも指示待ちで自分から動こうとしない。やる気がない!」

と部下を変えようと必死になっていたケース。
でも、自分をまずねぎらい、そのうえで「私はどうありたい?」と掘り下げてみると、本当に望んでいたのは「部下を変えること」ではなく…

『対話ができる風通しの良いチームで一緒に成果を出したい』

という自分のニーズだった。
そう気づいた瞬間、関わり方が変わります。
変えようとするのではなく、部下の気持ちや意見を「聴く」ようになった。
すると、これまでコントロールされるばかりで受け身になっていた部下が、実はやる気に満ちた即戦力だったことがわかった。

こんなことは、実際によく起こります。

まとめ

人を変えたくなったら。人をコントロールしたくなったら。
そのサインは、まず自分を労う時です。

そしてさらに、「私はどうありたいのか」「本当に望んでいることは何か」を自分に問いかけてみてください。
相手を変えることよりも、ずっと大切なことが見えてきます。
その原点がわかれば、本当の目的に沿った行動ができ、結果として関係性も大きく変わっていくのです。
今日一日の自分に「よくやってるよ」と声をかけたら、ぜひ次の問いを持ってみましょう。

「私は、どうありたいのか?」

その答えこそが、人間関係を変える出発点になります。
自分を尊重し、本当に望むことを見つけるためのヒントを、動画でまとめています。
人間関係を根本から変えたい方は、ぜひご覧ください!

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