今日、5月27日は「百人一首の日」。
1235年に、「藤原定家」が「小倉百人一首」を完成させたと言われていることから、この日が記念日となっています。
百人一首とは、時代を代表する有名な歌人100人の和歌を一人一首ずつ選んで作った歌集のことです。
以下の和歌集から取り上げました。
古今集:24首
後撰集:7首
拾遺集:11首
後拾遺集:14首
金葉集:5首
詩花集:5首
千載集:14首
新古今集:14首
新勅撰集:4首
続後勅撰集:2首
和歌は、「五・七・五・七・七」の短い文字数の中に、さまざまな意味が込められています。
複数の解釈ができるのも、醍醐味といえるようです。
一般的に百人一首は「小倉百人一首」のことです。
鎌倉時代の歌人である「藤原定家」が選んだ歌集で、京都の小倉山にある別荘の屏風に書き写したことから「小倉百人一首」と呼ばれています。
○遊び方
短歌は「五七五」が書かれた上の句と「七七」が書かれた下の句に分かれています。
百人一首の札は読み札と取り札があり、読み札には和歌 が全て書かれており、取り札には下の句がひらがなで書かれています。
読み手と呼ばれる読み札を読み上げる人が読み札を上の句から読み上げ、それを聞いた取り手が取り札を見つけます。
もし読み手が歌を読み上げても取り手が札を見つけられていないときは、読み手は取り手が正しい札を取るまで下の句を読み上げます。
遊び方はいくつかあるようですが、百人一首と聞いてイメージする人が多いのが「競技かるた」ではないでしょうか。
今回のタイトルも、漫画の「ちはやふる」から連想しています。
また、アニメや「広瀬すず」さんが出演している実写版も思い出します。
競技かるたの対戦は一対一です。
それぞれが取り札100枚の中から無作為に25枚ずつ選び、自分の前(自陣)に並べます。
読手が読む短歌の上の句を聞き、相手より先に札を取ります。
「相手陣」の札を取った場合は、自陣の任意の札を相手陣に送ります。
そうして自陣の札がなくなった選手が勝ちとなります。
相手に勝つためには
・自分に有利な札の配置
・「決まり字」の暗記
・読手の声に瞬時に反応する研ぎ澄まされた神経と判断力
・札を取る俊敏でしなやかな体の動き
など様々な能力が求められます。
知力だけでなく、メンタルやフィジカルも必要となるのが、「競技かるた」です。
ここで、漫画「ちはやふる」の主人公、綾瀬千早が好きな句を紹介します。
「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
在原業平が詠んだ歌で、「竜田川の紅葉が水面を真っ赤に染めている景色は、神話の時代から見てもこれほど美しい景色はなかったでしょう」という趣旨になります。
また、この歌は恋の相手を思い、その美しさを称える歌ともされています。
在原業平が、清和天皇との結婚が予定されていた二条后(藤原高子)と恋に落ち、駆け落ちをしましたが逃げる途中で失敗し、高子を連れ戻されてしまったといわれています。
その恋心を「当時の恋心は色あせておらずまだ赤々としている」と歌ったという解釈もあります。
このように、当時の背景から様々な解釈ができるのも面白いところですね。
人材研修でも「解釈する力」が、重要になります。
何かを理解し、意味を読み取る能力
他者の発言や行動を理解する能力
状況を判断する能力
など。
仕事を円滑に進めるために、養っていきたいですね。
百人一首から得られる気づきがあるかもしれませんね。