2020/12/30
前回の記事の中で、「どのように人材育成や理念浸透の仕組み化していけば良いか」という投げかけに対して、下記のように3段階+0段階のステップを踏むことが大事とになると書かせていただきました。
【0段階】
理念やビジョン、経営戦略、経営方針などを整備すること
【1段階】(1年目)
外部の専門家や専門会社から徹底的にパクる
【2段階】(2年目)
1段階で導入したものを自社に合うか合わないかを検証し、合うもののみ残す
【3段階】(3年目)
2段階で合うもののみ残したものを徹底的にやり続ける
今回は、【0段階】の「理念やビジョン、経営戦略、経営方針などを整備すること」 について、書かせていただきます。
【0段階】「理念やビジョン、経営戦略、経営方針などを整備すること」ですが、会社がどこに向かっていくのか?何を大事に経営や実務をしていくのか?などの方向性が大前提にあるからこそ、人材採用や人材育成、業務の仕組み化などの人事施策を推進していくことができます。
このことを見方を変えて言うと、人材採用や人材育成、業務の仕組み化などの人事施策を理念やビジョン、経営戦略、経営方針などなしに構築しようとすると、人事施策としては仮にまとまっていたとしても、会社が向かう方向性とズレていく可能性があります。
そうなると、人事施策がいくら良いものでも、会社が向かう方向とズレてしまっていては、宝の持ち腐れ状態になってしまいかねません。
また、経営戦略や経営方針がない中で、人事施策を先行させてしまうと、例えば、人を採用しなくてもよい会社が、余剰人員を抱えることにもなったりします。
理念やビジョン、経営戦略、経営方針などの必要性は、人事の施策だけではなく、営業や経理、製造など、あらゆる部門にとっても、必要なことになります。
実際、部門はまとまりがあるのに、部門長同士の連携が上手くいっていなく、会社全体としてのまとまりがない会社もあったりします。
個人がひとりひとりがんばっても、部門がまとまってがんばっていても、経営の方向がズレていたら、結局、目指す組織にならないということです。
そんな変な組織にならないためにも、理念やビジョン、経営戦略、経営方針などを整備もしくは見直しをしていきましょう!
次回は、理念やビジョン、経営戦略、経営方針などを整備された企業が業績アップする組織になるためのステップをお伝えいたします。