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長谷川 満

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第210回 組織づくりにおいて他責思考社員が生み出す罪悪

2024/12/18

社員がどのような考え方で働くかは、
組織の成長に大きな影響を与えます。


中でも「他責思考」の社員は、
組織にとって致命的な問題を生じる要因となります。


他責思考とは、
自分の失敗や不手際を自身の責任として認めず、
すべてを他人や環境のせいにする
思考パターンのことを意味します。


つまり「自分は悪くない」という姿勢です。


このような思考を持った社員は、
組織の不和や不信感を加速させ、
時には大きな症状を生む原因となります。


◆他責思考が組織にあたえる影響

1.存在感の減少

他責思考社員は、
問題の根本に直面せず、
常に他人や環境を批判します。

これは、他の社員からの信頼を失い、
組織全体に存在感の薄れを生む原因となります。


2.コミュニケーション不足

問題の原因が自分にはないと他責思考するため、
改善のためのアイデアや改善意識が生まれません。

これによりコミュニケーションは不足し、
対話で解決できる問題も解決されないまま
苦しむことになります。


3.決断力の減退

他責思考社員が増えると、
自らやるべきことに感じる重要性が薄れ、
やるべき仕事の決断力が減退していきます。

これにより、組織はしだいに
疲弊したような動きになってしまうのです。


◆他責思考を改善するために組織ができること

他責思考の人材を防ぐためには、
組織マネジメントをしっかりと取り組む必要があります。

それは、個人の成長との向き合い方を追わせることです。


1.問題意識を捕まえる教育

問題が発生した際、
自分の行動や思考に問題の原因がなかったかを
考える訓練をすることが大切です。

これにより、他責の思考を改善し、
自分での解決能力を高めていくことができます。


2.対話を重視した環境作り

自分の悪いところも組織の問題も
コミュニケーションできる環境をつくることで、
自分の問題意識を大切にして、
しっかりと向き合う習慣が生まれます。


3.成果と責任を規定した体系

責任の定義を明確にし、
責任を担うことの重要性を組織全体で共有することで、
他責思考の負のスパイラルを抑制することができます。


◆おわりに

他責思考の社員は、
組織全体の成長を妨げ、
深刻な問題を生み出します。


組織にいる一人一人が自分の問題意識を高め、
重心を持った行動をすることで、
組織は実りある成長をすることができるのです。


この機会に、自分や組織の思考のズレを見直し、
責任を負うことの重要性を再確認してみませんか?



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