社員がどのような考え方で働くかは、
組織の成長に大きな影響を与えます。
中でも「他責思考」の社員は、
組織にとって致命的な問題を生じる要因となります。
他責思考とは、
自分の失敗や不手際を自身の責任として認めず、
すべてを他人や環境のせいにする
思考パターンのことを意味します。
つまり「自分は悪くない」という姿勢です。
このような思考を持った社員は、
組織の不和や不信感を加速させ、
時には大きな症状を生む原因となります。
◆他責思考が組織にあたえる影響
1.存在感の減少
他責思考社員は、
問題の根本に直面せず、
常に他人や環境を批判します。
これは、他の社員からの信頼を失い、
組織全体に存在感の薄れを生む原因となります。
2.コミュニケーション不足
問題の原因が自分にはないと他責思考するため、
改善のためのアイデアや改善意識が生まれません。
これによりコミュニケーションは不足し、
対話で解決できる問題も解決されないまま
苦しむことになります。
3.決断力の減退
他責思考社員が増えると、
自らやるべきことに感じる重要性が薄れ、
やるべき仕事の決断力が減退していきます。
これにより、組織はしだいに
疲弊したような動きになってしまうのです。
◆他責思考を改善するために組織ができること
他責思考の人材を防ぐためには、
組織マネジメントをしっかりと取り組む必要があります。
それは、個人の成長との向き合い方を追わせることです。
1.問題意識を捕まえる教育
問題が発生した際、
自分の行動や思考に問題の原因がなかったかを
考える訓練をすることが大切です。
これにより、他責の思考を改善し、
自分での解決能力を高めていくことができます。
2.対話を重視した環境作り
自分の悪いところも組織の問題も
コミュニケーションできる環境をつくることで、
自分の問題意識を大切にして、
しっかりと向き合う習慣が生まれます。
3.成果と責任を規定した体系
責任の定義を明確にし、
責任を担うことの重要性を組織全体で共有することで、
他責思考の負のスパイラルを抑制することができます。
◆おわりに
他責思考の社員は、
組織全体の成長を妨げ、
深刻な問題を生み出します。
組織にいる一人一人が自分の問題意識を高め、
重心を持った行動をすることで、
組織は実りある成長をすることができるのです。
この機会に、自分や組織の思考のズレを見直し、
責任を負うことの重要性を再確認してみませんか?
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