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長谷川 満

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第195回 報告しない部下の覚醒の方法とは?

2024/09/04

今回は、部下が報告をしない、
あるいは報告が遅れるという
問題に悩んでいる方に向けて、
効果的なアプローチを紹介します。


部下の「覚醒」を促し、
報告業務をスムーズに
進めるための方法をお伝えします。


◆なぜ部下は報告をしないのか?

まず、部下が報告をしない理由を
理解することが重要です。

報告をしない部下は、
単に怠慢であるとは限りません。


以下のような理由が考えられます。


1. 報告の重要性が理解されていない

部下が報告の意義を
十分に理解していない場合、
優先順位が低くなりがちです。

特に、自分の業務と直結していないと感じると、
報告が後回しにされることが多いです。


2. 報告のハードルが高い

報告書の形式や内容が過度に厳密だと、
心理的なハードルが高まり、
報告が滞ることがあります。

また、報告内容が複雑で、
何をどのように伝えるべきかが
明確でない場合も同様です。


3. 上司との関係性の問題

上司との関係がうまくいっていない場合、
報告をすること自体がストレスとなり、
避けるようになります。

また、過去に報告をしても
十分なフィードバックが得られなかった経験があると、
報告のモチベーションが下がることもあります。


◆部下の「覚醒」を促すためのステップ

これらの背景を理解した上で、
部下の「覚醒」を促し、
報告業務を円滑に進めるためのステップを紹介します。


1. 報告の意義を共有する

まず、報告がなぜ重要であるかを
部下に理解してもらうことが大切です。

報告は、組織全体の情報共有や意思決定を支える
重要な要素であることを具体的に説明しましょう。

例えば、
「報告がないとチーム全体の進捗が見えず、
プロジェクトが遅延するリスクが高まる」
といった現実的な例を挙げると、
納得感が生まれます。


2. 報告のハードルを下げる

報告の形式や内容を
シンプルにすることも効果的です。

必要最低限の情報をコンパクトにまとめる
フォーマットを用意したり、
定期的に簡潔な報告を求めることで、
部下が気軽に報告できる環境を整えましょう。

また、口頭での報告を許可するなど、
柔軟な対応も考慮すべきです。


3. フィードバックを重視する

部下が報告をした際には、
必ずフィードバックを行いましょう。

報告内容が適切であれば、
具体的にその点を褒め、
改善点があれば建設的なアドバイスを提供します。

フィードバックがあることで、
部下は自分の報告が役立っていることを実感し、
モチベーションが向上します。


4. 信頼関係を築く

日頃から部下とのコミュニケーションを密にし、
信頼関係を築くことも重要です。

部下が安心して報告できる環境を作るためには、
上司としての信頼を勝ち取ることが欠かせません。

定期的な1対1のミーティングを設定し、
部下の悩みや意見を聞く機会を設けましょう。


◆最後に

報告しない部下を「覚醒」させるためには、
単に指示を出すだけでなく、
部下の立場に立った対応が求められます。


報告の重要性を理解させ、
報告しやすい環境を整えることで、
自然と報告が増え、
組織全体の生産性が向上するでしょう。