第39回 「行動の継続を促す関わり方は?」
2024/07/08
という話をご紹介させていただきました。
一定量までは、行動量が質を高めることに
つながっていきますね。
では、やり始めた、増えてきた行動を
あなたや周囲の関わり方で、
さらに増やすことにつながったり、
あるいは知らず知らずのうちに
減らしてしまうことがあります。
行動の継続を促す関わり方、
継続するのみならず、
自発的に喜んで行動をとる
関わり方があります。
応用行動心理学に基づいた
「成長・行動促進を手助け」するモデルです。
少し解説しますと、
人が、ある条件のときにとった行動を
再度行うかどうかは、
その行動をとったときに
直ぐに現れる周囲の行動(言動・態度・表情など)
に左右されるというものです。
実際の事例を示します。
事例1)
先行条件:
片側4車線の道路、車は一台もいない
とった行動:
アクセルを思い切り踏む
直後に起こった結果:
①気分爽快
②スピード違反で逮捕された
事例2)
先行条件:
今日は結婚記念日
とった行動:
花を買って帰る
直後に起こった結果:
①とても喜ばれた
②無視された、または、
この花は嫌いといわれた。
いかがでしょうか。
どちらの事例も、
結果①であれば、同じ条件のときに
同じ行動を繰り返そうとしますね。
一方結果②であれば、
もう同じ行動はやらない、
と心に決めることが多いです。
したがって、
あなたのメンバーや、パートナーや
子供さんが、
あなたの望むと思う行動をとったとき、
その直後にあなたは、
どんな反応を行っているでしょうか。
結果①にあたることは、
笑顔で喜ぶ、とても嬉しいという
結果②にあたることは、
無視する、
まだまだだねと批評する
(言った本人は成長を期待しての言葉である)
あなたが何か上長や家族に頼まれた行動を
とったあと、
結果①や結果②に該当する
行動や態度をとられた経験を持っています。
思い出してみてください。
どちらが、同じ条件のときに
喜んで同じ行動をするか?
自明ですね。
気がつかずに、周囲の行動を増やしたり、
減らしたりしている。
そのことに気が付いて、
望ましい行動を増やすことに
方向を変えていきたいと、
私は常に思い、行動しています。