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菊岡 正芳

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第19回 「『舞台・踊り場・観客席』 から観る」

2024/02/12

みなさん、観劇のご経験が何度かあると思います。
コンサートに行かれている人も多いと思います。

観劇・コンサートに行くと、
「舞台」があり、「観客席」があります。

そして、舞台には、
その舞台に降りていく階段が
設けられている場合があり、

その階段の途中に、
少し広くなった平らな場所があります。

広くなったスペースでは、
俳優や歌手が歌ったり、
踊ったりする場所ですね。


海外のお屋敷・邸宅では、
主人が挨拶したり、
ゲストがスピーチしたり
歌を披露したりする場所と聞いています。


対話型コミュニケーションの時間や、
自分の今の状態を見つめるために、

「舞台・踊り場・観客席」から観る
という表現を、私は使うときがあります。


舞台とは、
現場で、この瞬間に起きていることです。

メンバーと対話をしていて
自分が穏やかでいるのか、
あるいはイライラしているのか
その感情や思考を感じることなく
話している現場です。

行動している自分自身と言えます。

観客席とは、
現場で起きている全てを
観ることができる場所です。

メンバーと対話しているとき、
自分の行動・態度・表情・感情、
そして相手の行動・態度・表情・感情
全てを見て取ることができます。


イライラして話していることに
自分が気づいていないとき、
メンバーはどんな感情で、態度で
接してくれているのか?

あるいはメンバーが
不安そうにしている、
あるいは嬉しそうにしているのにもかかわらず

全く気がついていない自分は
どんなように映っているのか、

観客席では、全て見て取ることができます。

メンバーと自分との様相がおかしくなってくると
観客席は、ハラハラします。

メンバーと自分が一致して
ハッピーだと
観客席もハッピーが伝染します。


踊り場は、舞台と観客席の間にあり、
舞台が見下ろせる少し高い位置です。

完全にメンバーの状態、自分の状態に
気がつくことはできていないかも知れませんが、

なんだか変だぞ!
今の行動は違うよな!

と気づくことができる場所と言えます。


怒りやイライラの感情がでた!
穏やかにしよう!

メンバーが喜んでいる
もっと一緒に喜ぼう!

と、自分にアドバイスを
与えることになります。


踊り場に立つことで、
観客席に近づき、

観客席のハラハラにも
実は気づき、

ハラハラをハッピーに変えることが
できると考え、感じています。


自分にイライラの感情が起こったら、
ネガティブな感情が起こったら、

ちょっと、踊り場に行って来よう!
と、自分に言い聞かせています。