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益田 和久

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第126回 慣れ

2023/08/03

つい先日、公私ともにお世話になっている先輩と久しぶりにお会いして、近況共有や情報交換をしました。
お打ち合わせの場所は「むさしの森珈琲」。
つい最近までは同系列の「ガスト」だったそうですですが、近隣にもガストがあるので、戦略的にブランドチェンジをしたらしいのです(あくまで私たちの推測)。
興味深かったのが、その“近隣のガスト”の話。
客層はお年寄りが多いらしいのですが、そのお年寄りの方々が“最近のガストオペレーション”に上手に適応しているとのこと。
“最近のガストオペレーション”とは、タブレットで注文→テーブル配膳にきたロボットから受取→支払は電子マネーという一連の流れです。
中にはスマホのクーポンを利用しているヘビーユーザーのお年寄りもいるらしく(笑)それもあってか連日繁盛しているそうです。

昨今の人手不足の状況もあり、飲食店(特にファミレス)でのタブレット注文やロボットによる配膳は増えてきていますね。
最初は違和感がありますが、何度も体験すると慣れてきて、スムーズに操作(対応)できているのも実情かと思います。
日常生活において一定の制限がかかった場合、多くの人がそれを受け入れる傾向は、コロナ禍のマスク対応等で証明されたような気がします。
慣れるまでが大変ですが、慣れてしまえばそこに“新しい生活様式”が生まれるわけです。

地域行事でもお年寄りが、ZoomやLINEのビデオ通話を上手に使いこなして、コミュニケーションを図っています。
スマホ操作に慣れたことで、離れた家族や友人とも、文字やスタンプ、ビデオとあらゆる手段でコミュニケーションをとるお年寄りの人が増えてきました。
携帯キャリアショップのスマホ教室は、スマホを使いこなしてストレスフリーな日常生活を過ごしたいお年寄りで、いつも混雑しているようです。
人によっては、aiを使って家電操作をしたり、音楽をかけたり、新聞や書籍を読み上げさせるなど、フル活用している方もいるようです。
確かにこの手の機能は、お年寄りだからこそ価値があると思います。
便利な機能があることを知っている人と知らない人では、日常生活の楽しさの幅が違うでしょう。
知っていたとしても使わない人がいるかもしれません。
ストレスフリーのメリットを感じる前に、面倒な操作が気になってしまうのかもしれません。
これまでお年寄りの方にスマホやタブレットの操作指導をしてきましたが、覚えられない、またうまくいかないと諦めてしまう人もいらっしゃいました。
ただ、繰り返し練習して操作に慣れてくると、「〜をやってみたいな」「〜なことはできるのかな」といったことや欲が出てきた人もいらっしゃいました。

新しいことに慣れて、使いこなし、次のステージにいくには一定の時間(期間)は必要です。
だからこそ新しいことを始めるタイミングは重要かと思います。
時代の流れの中で仕方なくスマホ活用を始めたお年寄りも多かったかもしれません。
始める時期がもう少し早ければ、もっとスムーズに覚えられたかもしれません。
必要に迫られてから始めるのではなく、必要に迫られるであろうことを想定して、新しいことにはチャレンジするのがいいですね。
「慣れる」という時間があるからこそ、何事も早期着手が必要だと感じた今日この頃です。