株式会社白亞 代表取締役社長 糸井謙司様(其の4)
今回の対談は、株式会社白亞 代表取締役社長 糸井謙司様にご協力頂きました。
株式会社白亞様は、1981年の創業から現在まで、お客さまの「お役に立ちたい」を合い言葉にハウスクリーニング事業、害虫駆除事業など、衛生に関わる事業を展開されております。
今回は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。
今回の対談の中で特に印象に残ったことが二つあります。
一つは、自分自身を見つめなおすきっかけを与えてくれる人の存在の大きさ。
そしてもう一つは、会社を立て直すための取り組みです。
すぐそばにいる大切な人の存在
皆さんは、自分自身を見つめなおすきっかけを与えてくれる人は周りにいらっしゃいますでしょうか。
大変な時、乗り越えられそうにない壁にぶつかったとき、行動や言葉できっかけを与えてくれる人がいます。
今回の対談の中で、奥様のお話しが要所要所にあります。
洗濯機が壊れたとき、洗濯板をもって笑顔で洗濯をしてくれていたこと。
当時の仕事に価値を見出せなかった時や社長として会社に行くことが嫌になっていた時にも心の支えとなり、時には厳しいことも言ってくれる。
人は人によって支えられているんだと改めて感じました。
人は時に孤独を感じることがあると思います。
特に物事がうまくいっていない時、壁にぶつかったときほど強く感じます。
そんな時、近くに支えてくれる人がいること、厳しいことを言ってくれる人がいること、一緒に歩んでくれる人がいることを忘れずにいたいですね。
信頼関係の回復、事業と会社の可能性、そして仕事の価値
次に印象に残ったのは、会社を立て直すための取り組みです。
まず糸井さんが取り組まれたのが信頼関係の回復。言葉は簡単ですが、一番難しいことではないでしょうか。
信頼関係を一から構築するよりも、一度こじれた信頼関係を回復させる方がよっぽど大変です。
それでも「報告さえしてくれれば全部の責任は社長が取る」ということを言って実行に移しました。
一カ月以上もお客さん先に出向いて謝り続けるのは並大抵のことではありません。
約束したことを毎日コツコツ守り続ける。シンプルで一番効果的ですね。
そして次に取り組んだことが、事業と会社の可能性、そして仕事の価値を伝えたんです。
いくら頑張っても報われない仕事って嫌ですよね。
誰もが良い仕事をして豊かになりたいと思うはずです。
特に自分が属する会社の可能性は感じたいですよね。
そして次に、取り組む仕事の価値について。どんな仕事にも意味がありますし、それをどのように理解して取り組むかによってその価値は高くも低くもなります。
糸井さんは、ハウスクリーニングの仕事を「世の中を良くしていく仕事」と定義されております。
綺麗にすることで犯罪が減ったり、人の心の状態を良くしたり、世の中に貢献できる仕事です。
働き手も仕事の価値を高めることで日々の取り組む姿勢が変化するはずです。
会社として可能性を示して仕事の価値を定義することは、会社が存在する土台になりますね。
今週は株式会社白亞 表取締役社長 糸井謙司様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました糸井謙司様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。