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長谷川 満

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第17回 ONE TEAM(ワンチーム)な組織にするために必要なこと!

2021/04/07

私の今の仕事を一言で言うと、人事コンサルタントです。

人事部のない中小企業の人事部の立ち上げや体制構築、仕組み化が主な仕事です。
会社の中に直接私が入っていき、一緒に組織づくりのお手伝いをしていきます。

通常、全体の組織をつくるのは社長になりますが、それぞれの部署の細かい部分については中間管理職が詰めていきます。
そうなると、本来であれば中間管理職が仕事に応じて適任の部下を選べれば一番良いのですが、そういうようにはなかなかいきません。

「たまたま欠員が出たから」とか「上の人の一存で決まる」ということがほとんどです。
そうなると、次善の策としては「部下の持ち味や苦手なものを知り、それに応じて仕事を振り分けること」になります。

その前提にあるのは「人は一人一人みな違う」という事実です。
「当たり前だ」と思う人が多いでしょう。

ですが振り返ってみた時に、私たちはつい、手の空いている者に手元の仕事を振ってしまったり、
それぞれの持ち味も考えずに「全員平等に仕事を振ることが良いことだ」と思い込んでいる節がないでしょうか?

そうした、何も考えないで取る行動が、部下のやる気を削いでいるのです。
行き当たりばったりの対応を避けるためには「お互いの価値観が違う」という認識や、部下の特徴を把握しておく必要があります。

そうなるためには、面倒でも部下一人一人の棚卸を行います。
部下の長所や短所を頭の中でただ考えているだけでははっきりとは見えてきませんので、慣れないうちは実際に紙に書いてみることをお勧めします。

ビジネス書コーナーに売っているような、部下の能力を把握するための教材を使用してもいいでしょう。
私のお勧めは、部下自身に自分の長所と短所を書かせることです。

中には本人が自分の長所と思っているようなことでも、こちらからすればそうは思えないようなことも多々あるでしょう。
しかし、本人がそれを自分の長所と思っているのであれば、それは一度受け止めてあげることが大切です。

ポイントは、ただ単に「人に優しくできる」とか「営業が得意」という言葉だけではなくて、具体的なエピソードや、なぜそれを自分は長所だと思っているのかまで書かせることです。
もし具体的に書けないのであれば、それは本当の長所ではないということです。

本人が認識していることを、自分含めて周りも認めているようであれば、それは本当にその人の持ち味ということになります。
これをやると、いろいろ新たな発見があると思いますので、ぜひやってみてください。
強固な組織づくりをする際に必ずお役に立つでしょう。