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高松 秀樹

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第244回:地域に根ざし、未来を育む

2025/08/16

ビジネスパーソンに「出張利用で好きなビジネスホテルは?」と問えば、上位に上がる「ドーミーイン」ですが、展開するのは「共立メンテナンス」さん。

同社は、2025年8月下旬に、和風プレミアムホテルブランド「御宿 野乃」を、熊本県に初出店しますが、

全館畳敷きのしつらえ、最上階には天然温泉と高温ドライサウナ(オートロウリュ)、水風呂、外気浴を備え、無料の夜鳴きそばやアイス、乳酸菌飲料といったおもてなしもご用意。

肥後六花の意匠や「馬すじ煮込み」などのご当地料理を盛り込むことで、「地域文化と宿泊体験」が融合した仕上がりとなっています。

注目すべきは、単なる「宿泊施設拡大」に留まらず、「地域の歴史や文化」をホテル空間に織り込み、「訪れる人の五感に残る体験」を設計している点です。

武家文化や熊本ならではの味覚が、旅の記憶と深く結びつく仕掛けになっているのは素敵な戦略ですよね。

一方で、同社は「教育と地域づくりの融合」にも取り組んでいます。

今年8月18日には、「ドーミーイン姫路」で高校生向け職業体験「DOMINISTA CHALLENGE」の実施を予定していますが、

フロント対応や客室清掃、ベッドメイキングなど、ホテルの現場業務を体験してもらい、「地域への愛着」や「多文化共生の感性」を育む試みとのこと。

同社は、「寮事業」で培った「住むホテル」の精神を現代的に再解釈し、「癒し」と「育み」を同時に提供する企業へと進化しているように感じます。

「ドーミーイン」や「御宿 野乃」といったブランドは、「快適さ」や「シンプルさ」といった基本価値に加え、地域らしさや学びの場といった新たな付加価値を創出し、地方創生や人材育成のひとつのモデルとなっているのでしょう。

今後の取り組みにも注目しつつ、出張の際にはお世話になりたいと思うのであります。

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