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金山 正明

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第4回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/01/03

株式会社システムシェアード 徐日柱 社長(其の4)

3週にわたり、株式会社システムシェアード代表取締役徐日柱様にご協力頂きました。今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

嵐の後には凪がくる(After storm comes a calm.)

After storm comes a calm.
英語のことわざをご存知でしょうか。日本語で例えると、雨降って地固まるといった意味のようです。
今回株式会社システムシェアード徐社長との対談でふと頭に浮かんできたのがこのことわざです。会社が成長期に入る前(社員数が30名ほどの時)、ターニングポイントとなった帰社日のお話しをされていました。会社のメンバーと本音で話し合えるようになったきっかけは、まさに嵐のような体験だったのではないでしょうか。普段の生活の中で思っていることを吐き出すことってとても勇気のいる事でしょうし、よほど動機づけされていない限りできる事ではないと思います。経営陣の覚悟が会社メンバーに伝わったのでしょうか。それとも経営陣との信頼関係でしょうか。もしくはよっぽど日頃の不満がたまっていて、それが爆発したのでしょうか。理由は様々だと思いますが、本音をぶつけ合ったこの体験は、その後の会社の成長を大きく左右したものだと思います。

人、組織育成に活かす“嵐”の体験

今所属しているチーム、もしくは会社で“嵐”のような経験をしたことはありますでしょうか。学生の頃チームスポーツをやっていた方はそのような体験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
実はチームとして機能する成長段階を提唱したモデルがあるのをご存知でしょうか。1965年に心理学者のブルース. W. タックマンが提唱したチームビルディングにおける成長段階です。タックマンモデルと呼ばれるこの成長段階は次の5つのステップに分かれています。

①Forming(形成期)
②Storming(混乱期)
③Norming(統一期)
④Performing(機能期)
⑤Adjourning(散会期)

成果を出すチームは必ずこのステップを踏んでいくと言われています。
特に混乱期に起こる“嵐”のような経験は、人、組織を強くし成果を出していくための礎になることが多くあります。“嵐”のような経験をチームでどのように乗り越えるかは、今後の組織の発展を大きく左右する事でしょう。
今回システムシェアード様から伺ったターニングポイントは、まさに混乱期を乗り越えた瞬間だったように思います。

今週はシステムシェアード徐様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。ご協力いただきましたシステムシェアードの徐日柱様には感謝申し上げます。

次週は能力開発の専門家として30年以上ご活躍されている株式会社ジーアップキャリアセンター代表取締役加賀博様との対談をお届けいたします。