些細なことで怒られたり、イライラされたり・・・。
もしくは、コンビニのレジや駅などで、なんでもないことで怒りをあらわにしている人を見かけたり・・・
「なんで、そんなことで！！！」
って思うこと、ありませんか？
私は、あります。
幼少期、父は「コップがくすんでる！」と言ってはイライラしていました。
また、元夫は「行ってらっしゃ〜い」の手の振り方がムカつく！と怒ってました。
元夫いつも日常的に、ほんの些細なことにイライラ、怒りをあらわにしていました。
カフェなどで、2人の子連れママを見かけた時も、子どもたちは、たいして騒いでいないのに、そのママは、頭をぱっか〜んと叩いて「静かにしろっ！」と怒鳴っていました。
その怒鳴り声の方がずっとうるさかった・・・
このように、家庭内外で、些細なことで怒りをあらわにするという場面はよく目にしていました。（そういえば、最近は見ないようになりました）
当時は「なんで、こんな些細なことで・・・」と心から不思議に感じていましたが、今は『人には見えない理由があるんだ』と思えるようになってきました。
人には見えない理由とは？
例えば、働いて疲れ切って帰ってきたときに、コップが曇っていたのをみて、それが引き金となって『疲れがどっと倍増されて』イライラしたかもしれません。
例えば、幼少期からDVのようなものを受けてきて、自分が相手の思い通りの行動を取らないと理不尽に殴られていたという経験があって、それが無意識に『手の振り方が思い通りではない』ということにリンクしてしまったのかもしれません。
例えば、自分も同じように親からぱか〜んぱか〜んと頭を殴られて育ってきたので、それしかやり方を知らないのかもしれません。
このような理由は、どれも、その行為を正当化するものではないし、同じような背景でも違う行動を取る人もたくさんいます。
ただ、こちらからは見えていない、何かしらの理由があるのだと知っておくことは必要かなと思います。
ここで、だいぶ前に聞いたお話をしたいと思います。
電車の中で２人の子どもたちが、騒いでいます。
つり革にぶら下がったり、椅子に靴のまま登ったりと、やりたい放題。
近くにはその子たちのお父さんがいるのに、何も注意しません。
他の乗客たちは心の中で「どうしてあのお父さんは注意しないんだろう？自分の子なんだから、ちゃんと注意してくれよ！」「今時のお父さんは、子どもにも注意できないのか！」などと心の中で、お父さんを責めていました。
実は・・・
その日、その子どもたちのお母さん、つまり、そのお父さんの妻が亡くなり、病院からの帰り道だったのです。
もし、乗客たちがそのことを知っていたら・・・心の声は違うものになりませんか？
そう。
その行為を正当化されるということではない。
けれど、こちらの心の在りようは変わります。
こちらには見えない理由があると思っていると、人に優しくなれる・・・そんな気が私はするのです。
あなたの場合はどうでしょう？
余談ですが・・・
駅のホームなどで、ドンっとぶつかられて去っていく男の後ろ姿・・・こんな時、昔だったら「なんなん、もう〜〜！」ってイラッとしてました。
でも、今は勝手に「きっと赤ちゃんが生まれるために病院に急いでいるんだわ！」とか「彼女に振られちゃったのね、かわいそうに」など『妄想で作り話をでっち上げる』ようになりました。
事実はどうであれ、こちらの気持ちは優しさで満たされます（笑）
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