セルフマネジメント3つ目のステップ「人の強みを活かす」
組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。
次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。詳細は第7回講座参照。
ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)人の強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする
3つ目のステップが人の強みを活かすことです。
今回は人の強みを活かす為の3つの準備ステップを活用して、成果に繋がった事例を中心に学んでいきます。
事例② チームビルディング研修で新入社員の本音を知った瞬間
◆ビフォー◆
店舗数が30店舗を越えた頃、トップダウン型のお店作り、会社作りに限界を感じていました。
特に課題になっていたのが新入社員の離職率の高さでした。
離職率68%超で出店にブレーキをかける必要性がありました。
◆取組みとアフター◆
新入社員研修2日目に1泊2日でチームビルディング研修を実施しました。
課題活動では営業部長も新入社員と共に活動することにしました。1日目の研修の振り返り。
研修前の気持ちと今の気持ちを共有しました。
すると新入社員が本音の気持ちを伝えました。それは営業部長や人事の人が思っていた以上に「不安であり、それを言えない雰囲気があったことでした。」
2日間の研修を終えてからは、営業部長に直接新入社員が相談できる仕組みを作りました。
その年は離職率が50%近く下がり、本音を出せる環境づくりが大切であると捉え、改善が進みました。
さらに店長・チーフ層を中心にチームマネジメントの研修の仕組みを作り、新入社員研修では、2日目のチームビルディング研修に、営業部長に加えて、人事担当、OJT担当者も加わり、皆で本音の関わり合いができる体験を通じて、共に大切にすることを決めて、活動しました。
その結果2014年、2015年、2016年と3年連続新入社員の離職が0人になりました!
一番の課題であった新入社員の離職率の低下は業績にも好影響を及ぼし、同じ3年間は過去最高益を更新したのでした。
◆T社の事例まとめ◆
人間は感情の生き物である。立場に限らず1人1人が本音を出し合える環境を作り出すことで、そこに安心が生まれ、居場所になり、そのことが離職率低下に繋がることを証明した事例でした。
知識や技術も大切ですが、その前に人と人が共に働きたいと思える環境作りこそが、企業の成長に大切であることを示す一つの事例です。
☆今日の質問☆
あなたのお店のスタッフは何パーセント本音を出して働いていますか?