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岩田 徹

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第14回 応援のチカラ

2021/03/19

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令された約1年前。
スポーツの世界においても様々な影響が出ました。

全国大会、ペナントレース、リーグ戦の中止、延期。
再開後の無観客試合に始まり、5000人以下から50%以下への条件の緩和、
歓声や応援の禁止など、選手も観客も多くの制約の中で試合を行いました。

スポーツをはじめ音楽やエンタメ系のイベントがない世の中は、
トオスポ筆者としては非常に寂しかったですし、
趣味のマラソンでさえ大会が中止となり、参加費を寄付する形になっていました。

そんな中、週末の唯一の娯楽として開催、T V放送されていたのが競馬でした。
G1の大きなレースだと観客は10万人を超える競馬ですが、
期間中は無観客でのレースが開催されていて、
静かなパドックでは競走馬の足音や息遣いがよく聞こえ、
レース中は蹄の音、鞭で叩く音などが響き、
ゴール前の接戦でも歓声があがらない独特の雰囲気がありました。

無観客になったため馬がレースに集中しやすく、
変なストレスも掛からず入れ込みも少なかったとのこと。

競馬評論家の方がおっしゃっていましたが、実力のある馬が実力通りの力を発揮しやすく、
思いも寄らない馬が激走するケースが有観客の時と比較すると少なくなり、
比較的固く収まるケースが傾向としては多かったのではないか、とのことでした。

実際に昨年の競馬界では、3歳牡馬、牝馬ともに無敗の3冠馬が誕生しています。
その無敗の3冠馬2頭と、史上最強牝馬と言われたアーモンドアイとの決戦が
実現したジャパンカップでは、2頭の3冠馬が初めて敗れるレースとなりましたが、
実力通り上位3頭が繰り広げたゴール前の白熱した戦いは
今後も伝説のレースとして語り継がれることでしょう。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

人は期待されると、その結果を出そうと普段以上の実力を発揮するケースがあります。
ピグマリオン効果とも言われます。

また自らの行動に対しての称賛があった時、自らの承認欲求が満たされることで、
さらなる成果を出そうとする傾向があります。

私も中高の部活で野球をしていましたが、
好きな女の子が練習を見ているのがわかっただけで、
なぜか動きが軽快になったことを思い出しました。

好きな女の子が見てたのは残念ながら私ではなかったようですが、
観客、観衆のおかげで普段以上の力が発揮できるのは事実のようです。