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深山 敏郎

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第77回 職場チームのレジリエンス(4)チーム目標と組織目標

2022/12/06

前回は、「チーム目標と個人目標」についてお話してきました。

今回は「チーム目標と組織目標」というテーマでお話をします。
前回、前々回お話したSMARTコンセプトについて簡単に振返ってみましょう。

目標設定の鍵はSMART(スマート)コンセプト(復習)

目標設定は、個人でもチームでも、また組織でも以下のSMARTコンセプトが役に立ちます。このコンセプトは、以下の5種類の内容を含みます。つまり、良い目標の要素といえるでしょう。

S:Specific(具体的)
M:Measurable(測定可能)
A:Achievable(達成可能) 
R:Relevant(関連性がある)
T:Time-bound(期限が明確)

意思決定のプロセスによって、立案方法が異なる

大企業などでは、組織目標設定のためのプロセスは、ミドル・トップ・ダウンなどの方法を取るか、トップ・ダウンを用いていることが多いでしょう。
ミドル・トップ・ダウンとは、現場のミドル・マネジメント(部課長級)が目標の原案を立てて、トップ層に稟議をした上でOKが出ればトップ・ダウンで全社に展開するという方法です。

中小企業でも、この方法を取ることが多いことでしょう。
また、トップがかなり意欲的な場合には、トップが目標を立てて、それを部課長級が各部署・チームに案分するというケースが多いでしょう。
もちろん、部下との擦り合わせに多くの労力が割かれることが普通です。
場合によっては、部下に有無を言わせずに承諾させる、という方法を取る場合があります。
これではメンバー全員が動機づけられるということは困難でしょう。

各チームがそれぞれの目標を実現する

チーム目標の達成は非常に重要です。

そのために会社の各部門が連携して相互の目標が達成できるようにしなければなりません。
そのためには、全社が一丸になって目標達成をするという意識が必要です。
各メンバーが動機付けされてはじめてそれぞれのチームの目標達成につながります。

「良い目標」とは何か

「良い目標」とはメンバーが動機付けられ、達成が容易になる目標を指します。
組織、つまり会社はメンバーの集まりであると同時にチームの集まりでもあります。
このように組織は有機的につながっていることを深く理解して有益な目標を立案したいですね。

レジリエンスの高い人の特徴を詳しく知りたい方は、拙著:「レジリエンス(折れない心)の具体的な高め方 個人・チーム・組織」(セルバ出版)などをご覧いただければ幸いです。

toshiro@miyamacg.com (筆者:深山 敏郎)
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