2020/12/14
ここ数年の間飲食店のスタッフを中心に1000人以上に質問してきました。この質問に対して「はい」と答えることができたスタッフはほぼいませんでした。また「売上の上げ方を聴いたことはありますか?」の質問に対しても同じく「ありません」がほぼ全員でした。
今飲食店が人財育成で悩んでいることの一つに「人が育たない」ことがあります。併せてもう一つ多くなっているのが「楽しくない」「将来が見えない」といって人が辞めていってしまうことです。その傾向はコロナ禍で先が見えなくなっている今、さらに高まってきています。この「人が育たない」「楽しくない」「将来が見えない」理由として共通していることに「売上の上げ方を知らない」ことがあるのです。「売上の上げ方」がわからない状態でお店の経営をしている為、頑張っても、頑張っても数字がついてこない現状に不安や焦りを感じ、接客が良くないと感じる人や調理技術が良くない人が原因で売上が伸び悩んでいると思い込んだままスタッフ間の人間関係も悪くなる傾向が生まれています。この傾向は特に過去に成功体験がある人ほど成功体験がない新人スタッフに対して生まれています。
売上の上げ方がわからないまま経営していることで、もう一つ生じていることがあります。それはお客様の入りが悪い暇な時に何をしたらいいのかわからないままお店の中で待っていることです。コロナ禍で先が見えない今は、その傾向がさらに高まっています。その結果人はいるが、売上が上がらない状態が続き、生産性が上がらないまま赤字経営を続けなければならない状態が続いているのです。
「経営を続ける」ことが求められる今だからこそまずスタッフ達と共に知るべき最も重要なこととして「売上の上げ方」を学びあい、皆で実践できる場を作ることが求められています。次回は事例を交えながらその必要性に迫っていきます。