人事制度を作って、制度がしっかり仕組みに繋がる為に必要な4つのステップについて、一つ一つのステップをさらに詳しく見ていきましょう。
続いて現場の共感を得るためのステップ3について見ていきます。
現場の共感を得るためのステップ③ 定期的な活動と共有
全体での集まりを通じて、これからの人事制度作り活動に対する共有ができたら、それで安心するのではなく、試される段階に入ったことを認識することが大切です。
会社が共有してくれた人事制度作り活動に対して、本気で取り組んでくれるのか?形だけではなく、本当に現場を大切にした仕組みを作ろうとしているのか?を試されるのです。
このステップでの信頼作りがとても重要です。
しかしながら、このステップを乗り越えられないで、ストップしてしまう、又は中途半端な制度になってしまうケースが多々あります。
その理由は、定期的に続けられないからです。
人事制度作りを行う為には、現場スタッフも巻き込みながら定期的に集まる時間が必要になります。
知識を取り入れ、意見を出し合い、決めるべきことを決めていく場です。
この場は思うようにいかないことが多々あります。
特に思うようにいかないことが、知識の吸収が思うように進まないことです。
人事制度作りに対しては、ほぼ全ての人が素人です。
しかも、マイナスなイメージで捉えている人が多いこともあり、なかなか人事制度作りに対する感覚や知識の吸収が進まないのです。
そういった状況の中でも、定期的に集まる機会を作り、知識を吸収し、意見を出し合い、決めるべきことを決めていく場を作り続けていく必要があります。そして、その進捗が現場にも共有される必要があります。
このような活動に対する継続と進捗の共有が、現場の共感を得る為にとても大切なのです。
そして、どれくらいの期間で共感に繋がるか?は会社、お店のこれまでの取り組み姿勢や現場との信頼状態の違いにより違いがあります。
ある飲食店では、現場の共感を得られるまで、全体への最初の共有会から1年かかりました。
一方である飲食店では、スタートから3か月でこの共感を得られることができました。
現場の共感を得られる為には、経営者の人事制度作りに対する本気さが活動姿勢を通じて伝わることを理解し、臨むことが大切です。
☆今日の質問☆
あなたの現場のスタッフは人事制度作り活動に対してどう感じていますか?