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加倉井 正和

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第86回 もったいない

2022/08/02

今日8月2日は、「ベビースターの日」。

株式会社おやつカンパニーの人気商品「ベビースターラーメン」が、ますます多くの人に愛されるようにとの願いが込められて、「おや(8)つ(2)カンパニー」の語呂合わせから制定。

ちなみに余談ですが、尾田栄一郎氏のONE PIECEに出てくるウソップの父親「ヤソップ」の誕生日でもあります。

そんな、いらない情報はさておき、
誰しもが一度は口にしたことがあるのではないかと思わせる知名度のお菓子「ベビースターラーメン」。

「ラーメンをそのまま食べる」という発想から生まれたベビースターは、1959年に誕生。
「おやつの常識」にとらわれない遊びゴコロあふれる発想で、味やカタチなど、様々なバリエーションが登場しています。

そんなベビースターの原点は、「もったいない」という視点。
おやつカンパニーの前身、松田産業がインスタントラーメンの製造をしていました。
当時の社長が乾燥工程でこぼれ落ちる麺の欠片をみて思いついたのがきっかけとされています。

子ども向け、小さいかけらのラーメン菓子から命名されたベビーラーメン。
廃棄されるインスタントラーメンの欠片を新たな商品に転換する。
そんな独自の発想から生まれたベビーラーメンは、ラーメンのスナック菓子というまったく新しいコンセプトの商品として生まれました。

「ベビースター」を冠する商品アイテムは、袋スナック、カップスナック、ピーナッツを混ぜたおつまみ、湯をかけるミニカップ、せんべいなどの多岐にわたり、いまやベビースターシリーズはブランド化されています。

そして、ベビースターラーメンといえば「チキン味」。
実は毎年少しずつ味が変わっているようで、時代の嗜好に合わせ塩分を下げたり、フライ油を動物油(ラード)から植物油(パーム油)に替えたりと、発売当時の商品と現在のベビースターラーメンとではかなり味が違っているようです。

こういう絶え間ない努力こそが、ベビースターラーメンのロングセラーを支える屋台骨であることは間違いないと思います。


大きな転換やチャレンジだけでなく、
良いものをさらにアップロードしていく姿勢、
大切にしたいですね。