ボート競技のエイトをご存知でしょうか?
舵手(コックス)と言われる船尾から指示を出す人と、
8人の漕ぎ手が力を合わせ、水上を2,000メートル漕ぎ続け、
スピードを争う競技です。
漕ぎ手は1分間に約40回というペースで約6分間、漕ぎ続けます。
8人の漕ぎ手には役割があります。
ボートの先頭に位置する漕ぎ手はバウと呼ばれる役割で、
漕ぎ手全体を見ることができるため、全体の調子を見ながらチームを鼓舞し、
オールの乱れを注意しながら呼吸を合わせていきます。
2番手から7番手の漕ぎ手はボートのエンジンの役割を果たします。
6分間漕ぎ続ける体力と、
トップスピードまで持っていく爆発力が求められます。
8番手の漕ぎ手は整調(ストローク)と呼ばれ、
全体のリード役であり、ペース配分、ピッチの上げ下げなどをリードし、
全体のリズムの中心となります。
そして船尾に位置し、舵取りやペース配分の指示を行う舵手(コックス)がいます。
コックスはオールを持たず、ボートを目的地であるゴールに向かって
いかに他チームより早く到着させるか、チーム全体を導きます。
靴を固定した状態で進行方向に向かって猛烈な屈伸を行い、
水の抵抗を受けながら6分間オールを漕ぎ続ける競技。
最初の500メートルでトップスピードに一気に持っていき、
中盤の1000メートルは体力を温存しながらスピードを維持し、
残り500メートルのラストスパート。
個々人の能力も必要ですが、チームワークが何よりの鍵になる競技、エイト。
機会があれば是非一度見てください。
そのスピード感と息の合ったストロークの美しさに魅了されると思います。
〜中小企業の採用・育成のヒント〜
船首や船尾から全体を俯瞰するコックスやバウ。
6分間の中でチーム全体に様々な声がけを行なっています。
そしてコックスは唯一進行方向が見えるポジションで、
目指す目的地を指し示し、チームを鼓舞し、いち早く目的地への到達を目指します。
まさに経営におけるマネジメントの役割をしているのがコックスです。
コックスが行う日々のコミュニケーション、漕ぎ手との信頼関係の構築は、
マネジメントのヒントになるかもしれませんね。