リーダーに対して、部下、スタッフの好ましくない態度、言葉や行いがあると
その「物の言い方」や「態度」に反応してしまい、
なかなかその時に相手の立場に立てないものです。
ここで、考えてほしいのです。
何故、部下、スタッフはそのような不適切な態度や言動をとったのか?
何故、どうして、
反発をしてきたり、好ましくない言動をとってくるのか?
実は、
その態度や、言葉、行いになるには
「前」
があるのです。
前とは何でしょうか。
例えば、
・「報告業務」の際、最後まで聞かずにいきなり激怒した
・挨拶しても、いつも素っ気ない態度をされてきた
・いくら頑張っていてもねぎらい一つない
・他の社員と比べられる発言を良くされてきた
などなど・・・
心当たりはないでしょうか。
上司であるあなたは、全く悪気もなく、
逆に、励ます意味でいろいろといってきたつもりだった・・・。
そうなんです。
上司と部下の間にはこのようなギャップがあるわけです。
ですので、
日頃のコミュニケーション、関係性を築く、ということが重要ではあるのですが、
そんな時に、立ち止まってみる必要があるのは、
「自分は本当に、部下のためを思っていっていたのかどうか」です。
部下の現状や、何に困っていて、何に伸び悩んでいる、
どのような指導、援助が必要なのか、
そのようなことを理解しているかどうか、
そのうえで言っているかどうか、
まさに、相手(部下、スタッフ)の立場に立った発言をしてきたかどうか、ということなんです。
人は誰でも自分のことを分かってほしい、気にしてほしい、肯定されたい、などという
”承認の欲求”がありますが、
この、「分かって欲しい!」「これだけやっているのに」
けど、
「分かってもらえない」「理解しようとしてくれない」
というもどかしさが そのような態度になっているのではないでしょうか。
上司だからわかってもらえる、助けてくれる、かばってくれる、気づいてくれる、
などと思う、
部下、スタッフの『甘え』『至らない自分』が出ているだけかもしれません。
そのような相手(部下、スタッフ)のことを深く考えてみると、
腹が立つどころか、部下、スタッフが愛おしくなるはずです。
良くない態度や言動に反応し、腹を立てたりするのは、
スタッフと対等になっているから。
そんなときに自分を確認して欲しいのです。
本当にスタッフを愛していますか?
育って欲しいと思っていますか?
◎『人に育ってもらうということは自分が育つことです。』
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