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塩崎 俊樹

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【第71回講座】飲食店で新しい人事の仕組みを作る際

2022/04/21

飲食チェーンから人事制度を作ってほしい!
先日ある飲食チェーンから相談を頂きました。
このような人事面の相談を頂いた際、最初に行うべきことは現場を知ることです。
その会社がどんな状態なのか?社長の依頼は未来に向いた仕組み作りです。
最初に行うべきことは、未来に向けた仕組み作りの設計と考えるかもしれないです。

しかしながら、最初に現場を知らないまま未来に向けた設計を行うと、99%うまく行きません。
どんなに優れた仕組みを作っても、現場で運用しようとすると長くは続かないで崩壊してしまいます。
場合によっては仕組み作りをスタートする前よりも、ひどい状態になってしまう可能性があります。

人事の仕組みを運営するのは現場

どんなに優れた仕組みを作ったとしても、その仕組みを実際に運営するのは現場です。
現場の人達は普段の業務だけでもかなりいっぱいの状態である可能性が高いです。
そこに新しい仕組みを入れると、その仕組みを覚えて、実践できるようになるまで、新たな負担が増えて、その負担に対するストレスが溜まっていきます。

しかも人事の仕組みで大変なことは、現場の人達はマイナスに捉えていることが多い現実を乗り越えないといけない問題があることです。
現場の人達は人事の仕組みに対して、マイナスに捉えています。
評価される=給料を下げられる、厳しく監視される、などと言ったような、勝手な思い込みを持っていることが多いのです。

ある会社で実際にあった話です。
人事制度作りの専門業者に社長が人事制度作りを依頼しました。
その際社長が一人で担当し、業者と一緒に制度を作りました。
社長にとっては素晴らしい制度ができた!そう想い、現場の幹部を集めて、新しい制度について業者から説明を入れ、導入しました。
これで今まで悩んでいた人事面の悩みが解消される。そう思って社長は安心していました。

導入から2か月後、その会社は店長が何人も辞めていきました。
今まで築き上げてきたマネジメント体系が一気に崩れてしまったのです。
社長はなぜそうなったのか?最初驚いていました。
しかし、一番重要な問題は人事制度に対する現場の誤解を知らないまま、社長のペースで勝手に人事制度を業者任せで作り、現場の共感が得られないまま、導入を進めてしまったことに合ったのです。

そのことに気づいた時には時既に遅しでした。
せっかく作った人事制度を進めることを辞め、人事制度は絵に描いた餅になり、そのために支払った1000万円近い損失だけが生まれてしまったのです。

現場を知ることから改革は始まる

人事制度を作ってほしい。
お客様は一日も早く仕組みを作ってほしい。そう思っているでしょう。
しかし、急がば回れのことわざにあるように、急ぐのであれば、まずは現場の生の声を聴き、現場を体験し、現場の声を客観的に把握できる機会を作ることで、まず現場を知ることが大切なのです。

同じ会社、組織は一つもありません。
全ての会社が違っているのです。
だからまず現場を知ることが大切なのです。
現場を知った上で、社長の想いが現場と繋がった時、その仕組み作りは大きな一歩を歩み始めることでしょう。

☆今日の質問☆
新しい人事の仕組みを作る際、どんな手順で進めていますか??