2021/02/08
第7回講座でお話しました組織の中で成果をあげる為に必要な5つのステップを再度振り返ってみましょう。
次の5つのステップで歩んでいくことが大切です。
ステップ1)時間を管理する
ステップ2)貢献に焦点を合わせる
ステップ3)強みを活かす
ステップ4)重要なことに集中する
ステップ5)成果をあげる意思決定をする
2つ目のステップが貢献に焦点を合わせることです。
ここでの貢献に焦点を合わせるとは、どんな意味なのか?ではどのようにしたらいいのか?といった貢献のポイントについて書いていきます。
2つ目のステップは「貢献に焦点を合わせる」です。
貢献と聴くとあなたはどんなイメージが浮かんできますか?
「何かに役立つ」「誰かのために何かをする」といったようなイメージが浮かんでくると思われます。
ドラッカー教授のマネジメントの中での「貢献」は「責任」と近い意味で述べられています。
責任はどんな責任であるか?
それは「組織が求める成果を上げること」を意味しています。
つまり、所属している組織からどんな成果を上げることが求められているのか?を知り、その成果を上げることを責任として捉え、行動していくことが大切であるのです。
このことをマネジメントの生みの親であるドラッカー教授はどのように述べているのか?見ていきましょう。
ドラッカー教授は成果をあげる為の条件の一つに「自らの果たすべき貢献」を述べています。
さらに「手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。
組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。
そして責任を中心に据える。
(中略)
貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、あるいは上司、同僚、部下との関係において、さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である」(経営者の条件:P78)
と述べています。
このように貢献に焦点を合わせることこそが成果を上げる条件であると述べています。
しかし、ドラッカー教授は、「ところがほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく努力に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする。
そして何よりも、自らがもつべき権限を気にする。その結果、本当の成果をあげられない。」(経営者の条件:P78)と述べているのです。
つまり成果をあげることができない人達の多くが貢献ではなく、努力や権限に焦点を当てており、それが成果に繋がらない要因であると述べているのです。
次回はこの「貢献に焦点を合わせる」考え方との出会いによって、どんな変化が自分や周りに生じたのか?
そのポイントを体験談を交えながらお話していきます。
☆今日の質問☆
あなたは所属する組織からどんな成果を上げることを求められていますか?