人事の仕事（特に、人材採用や人材育成）は、企業において、何のために存在するのだろうか？「人を採用するため？」「人を育てるため？」確かに、間違っていません。
が、少々物足りなくないですか？その物足りなさは、「何のために人を採用するのか？」「何のために人を育成するのか」という『本質的な目的』が足りないからです。

考えてみると当たり前のことかもしれませんが、人材採用することや人材育成することは、企業の成長発展を実現するために行うのであったり、企業のビジョンや目標を達成するために行うのであったり、お客さまに喜んでもらい、業績を上げることからですよね。そう考えると、人事の仕事って、シンプルに考えることができます。

私なりに定義しているのは、「人事の仕事は、徹底してスリムにし、本業にまい進すること」としています。なので、「人を採用しなくても業績を上げる仕組みがつくれないかな？」だったり、「人を育てることを集合研修や勉強会をせずにできないかな？」などを考えたりしています。特に、人材や予算などのリソースが少ない中小企業においては、「最小の労力で最大の効果」を出していくことが求められるので、人事の施策において、やること以上に『やらないこと』を決めて取り組むことが求められます。ぜひ、今やっている人事の施策を客観的に見ていただき、「本当に必要なこと」かどうかを見極めることにも取り組んでみていただきたいものです。