現在開催中の北京五輪。
日本選手団で最初の金メダルを獲得した、
スキージャンプの小林陵侑選手。
スキージャンプは風の影響を受けやすい競技で、
向かい風を受けて浮力を活用すれば、より遠くへ飛べるそうです。
逆に追い風だと急速に落下する可能性もあるとのこと。
先日開催された男子ノーマルヒルでは、
競技後半に入ると風向きが追い風となり、
有力選手が次々と失速していました。
そんな中、最後から2番目に登場した小林選手。
その時だけ向かい風に変わることもなく、
条件としては前の選手たちと変わりませんでした。
そんな中、1回目104.5メートル、2回目99.5メートルと見事なジャンプを見せ、
金メダルを獲得。
金メダル候補と言われるプレッシャーの中、
また悪条件の中、抜群の成績を出した実力、精神力の強さは流石の一言です。
この金メダルの裏話として、コーチが気づいた小さな変化があります。
本番二日前の練習時、スクワットをする小林選手を見たコーチが、
折り曲げる際の膝の位置の微妙なズレに気づいたそうです。
スキージャンプでは滑走時に折り曲げた膝をそのまま踏み切ることで
力の伝達が最大化し、飛距離につながります。
逆に膝の位置が踏み切り時にズレることで「スリップ」という現象が起き、
飛距離が伸びないそうです。
スクワットでの膝の位置が少しズレていることに気づいたコーチ。
アドバイスに基づき即座に修正をした小林選手。
細やかな気づきと修正力が、今回の金メダルに繋がっていたことを知り、
スポーツの奥深さに改めて気づかされました。
〜中小企業の採用・育成のヒント〜
日々ともに過ごしている社員、部下の小さな変化にどれくらい気づけていますか?
本人が意識していない変化に気づくことで成果につながることもあるでしょう。
また離職や休職の防止にもつながるかもしれません。
経営者として、上司として、同僚として、
変化に気づき的確なアドバイスや対応を取ることは、
経営資源が限られている中小企業にとっては大事なことですね。