22年11月に開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)、カタール大会の放映権について、インターネット放送局「ABEMA」が獲得しました。
ABEMAと言えば、「テレビ朝日ホールディングス」の早河会長と「サイバーエージェント」の藤田社長が宴席で意気投合したことから藤田社長をトップとして設立されたことが知られていますが、これまでサッカー日本代表の試合を数多く放映していた、ジャパンコンソーシアム(JC=NHKと民放各社の共同放送機構)でさえも、金銭面での折り合いがつかなかった放映権を獲得したことが、驚きとともに話題となっています。
もともとW杯の放映権交渉については、国際サッカー連盟(FIFA)から電通が購入し、それをJCに配分していくという流れですが、これまでの放映権料は、98年のフランス大会で5億円程度、18年のロシア大会では40倍以上の200~300億と言われ、大会を重ねるごとに跳ね上がっています。
(巷では、電通が暴利を貪っていると批判している方々も多いようですが、世界各国を見てもサッカーの放映権は高騰を続けていることは事実です)
今回、ABEMAがどの程度の投資をしたのかは定かではありませんが、グローバルで見れば、サッカーというコンテンツがオリンピックを超えるビッグビジネスへと成長していることは間違いないようです。
カタール大会については、先日のサウジアラビア戦に勝利したことで、日本代表の出場が近づいてはきましたが、確定しているワケではありません。
しかも藤田社長が放映権購入を決断したのは、サウジアラビア戦に勝利する前だとのこと。
その鋭い先見性に唸るばかりです。
晴れて、日本代表の出場が叶った場合には、日本戦の全試合は、「テレビ朝日」にサブライセンスという形で譲られ、地上波でも楽しめるようです。
その日が訪れることを願うばかりです!