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塩崎 俊樹

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【第56回講座】飲食店の求人倍率3倍以上!新しいスタッフが選び続ける職場に③

2022/01/06

採用市場の現実を踏まえて

大手求人広告代理店からの情報によると、採用環境は依然厳しい状態が続いており、今後さらに厳しくなると考えられています。
10月、11月の最新の求人倍率は飲食店では3倍以上になっています!

この求人倍率を踏まえて、飲食業界における採用の難しさと採用を実現していく為に6回にわたって、覚悟を持つことの大切さと応募があった場合の準備についてお話してきました。

今回は新しいスタッフに選ばれ続ける上で大切になる「本音で話せる状態」とはどんな状態なのか?
なぜその状態が必要になるのか?を中心にお話してきます。

本音で話せる状態とは

前回の講座では新しいスタッフに選ばれ続ける為には、新しいスタッフも安心して働くことができる居場所を作り上げていくことが必要であることをお話してきました。
 
安心を生み出す上で大切なキーワードの一つである「本音で話せる場」とはどんな状態なのでしょうか?
それは次の3つの状態を目指していくことです。
①相談できる状態
②反対意見を言える状態
③プライベートも話せる状態
④自分の言葉で話せる状態

本音で話せる状態① 相談できる状態

本音で話せる場でまず大切になる状態が、相談できる状態になっていることです。
相談とは、今悩んでいることや不安について、上司や先輩、同僚に話すことができることを意味しています。
相談の時間軸は「今」なので、今思っていることを、いつでも話せる関係性が組織の中に生まれていることが求められます。

「新しい職場でやっていけるのか?不安です・・・」
「〇〇さんが少し苦手に感じています・・・」
「まず何をできるようになったらいいですか?」

といったように、新しいスタッフから不安や疑問がどんどん出てくることです。

この状態が組織内で生まれていないと、新しいスタッフは組織の外の人に不安や疑問を相談するようになります。
その結果、外の世界や外の人達の意見に安心を感じるようになっていき、辞める可能性が高まります。
そうならないためにも、組織内で新しいスタッフでも上司や先輩、同僚に気軽に相談できる環境を作っていることが大切になります。

ある飲食チェーンでは、この相談できる環境の必要性を知らない時、新入社員の60%以上が1年経たずに会社を去っていました。
相談できる環境作りの必要性を知り、営業部長や上司と新入社員との信頼作りを大切に、直接相談できる環境を作っていったところ、新入社員の離職が1年目0人の組織になりました!

新人スタッフが、気軽に不安や疑問を相談できる環境を作ることは、選ばれ続ける組織作りにおいてとても効果的な取り組みの一つであるのです。

では気軽に相談できる環境を作る為には、どんな考え方や取り組みが必要になるのでしょうか?
次回の講座でみていきましょう。

☆今日の質問☆
あなたのお店では、新しいスタッフが気軽に話せる雰囲気がありますか?