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益田 和久

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第41回 ググることで広がる発想

2021/12/16

気になることをスマホやPCで検索する「ググる」という行為は、最近では当たり前ような光景になってきました。
デジタルネイティブ世代である私の息子を見ていると、街中でも、テレビを見ていても、家族で会話をしていても、気になったワードが出てくると、すぐにスマホで検索しています。
その手さばきは神業のような早さです(笑)
私も仕事柄、様々な業種や職種の方と接することが多いので、初めて聞くワードに遭遇するのはしょっちゅうです。
ただそのワードが業界用語や専門用語の場合は、ググるよりは関係者の方の直接教えてもらったほうがわかりやすいので、なるべくその場で用語の意味や用途を聞くようにしています。

気になるワード、知らないワードをググっていくと、そのワードの説明は勿論のこと、関連することがいろいろ出てきますよね。
ググることの面白さの一つはここだと思っています。
つい最近、同級生が監督を務める高校が、春の甲子園の事実上の出場権を獲得しました。
そのときに何気に「甲子園 高校生」というキーワードで検索してみたら「甲子園の名がつく高校生大会一覧」というサイトが一番上に出てきたのです。
見てみると、野球だけでなくそれ以外のスポーツや、文化系や商業系、農業系などの学科に関連するものが掲載されていました。
いろんなものがあるんだなあと見てみると、そこには企業や団体が協賛をしていて、弊社のお客様も関わっていることを発見。
これは次の商談のネタにできるなと、改めて情報収集の重要性を感じたわけです。

また「甲子園」という名称ではなく「オリンピック」という名前で開催されているものもありました。
更に検索を進めると社会人の方々が専門的な技術、技能を競うオリンピック(といわれているもの)もヒットします。
コンテストやコンクールという名称のものも数多くありました。
そこでふと思ったのが「これだけヒットするということは、それだけのニーズがあるのではないか」ということ。
すぐにお客様への提案を、通常の研修やコンサルというものではなく「接客コンクール」や「プレゼンコンテスト」といった新たな切り口で作成してみました。
お客様からも上々の反応をいただき、社員教育や組織開発の提案の幅を広げることができたと実感しました。

ただ今回のような思考や発想の展開は、何か目的があったり新たな切り口を探してるときだからこそ、できることではないかと感じています。
というのも、今の時期は次年度の提案書作成の真っ直中で常に頭の中は「コンテンツ作成モード」ですし(笑)お客様との会話の中でも「新たな切り口」というキーワードが常にでてくるので、新しいコンテンツの探究で切羽詰まった状態でもあるからです(苦笑)
普段からググっていて、そんなにしょっちゅうビビッと直感的にひらめくわけでもないですからね(笑)

我々の生活で当たり前の光景である「ググる」という名のネットサーフィン。
ただ「ググる」という行為は、気がつくとあっという間に時間が過ぎてしまい、往々にして時間の無駄遣いになることもしょっちゅうあります。
せっかくなので、時には目的をもってググってみることで、その生産性や合理性を高めて、新しい働き方の一つとして確立していきたいと思う今日この頃でした。