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第6回 楽しい企画のつくり方

2021/01/21

企画は、聞いて、描く

研修やワークショップの構成を考えるときに、どのようなことを大切にしているかとよく質問いただくことがあります。
今回は、僕が企画をつくっているときに意識していることを紹介します。

僕が大切にしていることの1つ目は、依頼主のニーズを丁寧に聞いて企画の軸を固めることです。
特に、参加者に何を伝えたいかという想いの部分を重点的に掘り下げます。
基本中の基本ではありますが、ここがズレてしまうと不全感のあるプランになってしまいます。

自主企画の場合は、来てほしい参加者を具体的に一人思い浮かべながらプランを考えます。
多様なニーズを想定すればするほどプランがぼけて魅力が薄くなってしまうので、この人だけは口説き落とすぞという人に向けて企画するようにしています。

これは文章を書く時も同じです。

自分の楽しさを大切に

軸が決まったら、次は自分が楽しいと思えるものを詰め込んでいきます。
自分が楽しいと思えないものを、参加者のみなさんは楽しんでくださいというのも忍びないですよね。
だから、最初の一言から終わりまで、すべての瞬間で自分の“楽しい”を追求します。
すごくワクワクする時間ですが、自分の楽しいをとことん突き詰めていくのは根気がいる作業です。

でも、そうやって追求していくと、本当に意味のあるものだけに精査できます。

例えばアイスブレークも、なんとなく毎回同じものをやっていたり、研修で習ったものをそのまま使っていたりしませんか?

何度も同じことをやっていると、飽きがきて熱量が入らなくなっていきがちなので、自分が飽きないように毎回工夫するのがおススメです。

そうしてプランが出来上がったら、最後に自分の楽しいをみんなの楽しいにできるよう調整します。
こういう人がいたらこうサポートしようといったように、ここで初めて参加者の多様なニーズを想定しながら寄り添い方やトラブルシューティングを考えていきます。

聞く→描く→調整するというシンプルな3段階ですが、この順番で考えるとすっきりと企画できるようになりますよ。