食品加工メーカー、ハム・ソーセージ分野において業界首位の「日本ハム」さん。
数々のヒット商品を生み出していますが、最大ヒットにして、35年続くロングセラー商品は「日本初」のオールポークでできた本格ソーセージ、「シャウエッセン」です。
発売当時の日本には、まだまだ本格ソーセージに馴染みがなく、あの「パリッ」とした食感と音に「違和感がある」と多くのクレームが集まったそうです。
それでも創業者である大社さんの「これから本場のソーセージの味を求める時代が日本にも来る!」との情熱や、名作コピーである「美味なるものには音がある」のフレーズを用いたCM展開、そして、当時は知られていなかった「ゆでる」という食べ方提案などにより、その他一般的な商品の「3倍近い」価格設定であったにもかかわらず、爆発的なヒットにつながったようです。
そんな「シャウエッセン」ですが、ソーセージの本場である「ドイツ語」と思われがちですが、実は、「SHOW(見る)」と「エッセン(ドイツ語:食卓)」を組み合わせた造語であることは、あまり知られていません。
わたしの生まれた年、1973年に大社さんが日本ハムファイターズの初代オーナーになり、ダルビッシュ有選手や大谷翔平選手などの超一流メジャーリーガーを輩出する球団へと育て上げたプロセスにも、多くの情熱やアイデアが注ぎこまれています。
今や、日本の朝の食卓には、「SHOW TIME!」という実況の盛り上がった大声を待ち望みながら、「シャウエッセン」を食している家庭も多くあるのではないでしょうか。