【第43回講座】ワンピース100巻到達③
2021/10/04
世代を超えて人を惹きつける3つ目の魅力
週刊ジャンプで連載している人気漫画ワンピースが遂に100巻を発売しました。
前回に続いて、連載開始からすでに24年が経過している今でも、人気上昇中で世代を超えて人々を惹きつけているワンピース。
漫画から感じるその魅力の中心にあるものは、チーム作りや会社運営と重なることが沢山あります。
僕が感じたワンピースをチーム作りの視点で見た時の3つ目の魅力をお届けします。
リーダーが絶対的な組織
リーダーは絶対的な存在でないといけない。
そう思い込んでいるリーダーが沢山います。
私も以前はその一人でした。リーダーは絶対的な権力があり、強さがあり、弱みを見せないことが大切である。
そう信じながら、リーダーであることに対するプレッシャーに押しつぶされそうになることも多々ありました。
しかし、実際にはリーダーは絶対的存在である必要はありません。
むしろ、リーダーが仲間に弱みを見せて、できないことを素直に仲間に助けを求めるくらいの心の大きさが必要です。
リーダーが弱みを見せない組織のスタッフは疲れています。
リーダーが弱みを見せないことが、部下たちにも「弱みを見せることは良くないこと」という認識を持たせてしまいます。
できないことをできますと言って、できずにトラブルに繋がること、やっていないことをやってますと言って、実際にはやっていなかったことが後から判明し、大きな問題に発展することも良くあります。
つまり、リーダーが絶対的な組織のスタッフは、心に余裕がないのです。
自分も弱みを見せることができない為、ありのままの自分を出すことができません。
自分の欲求を出すこともできない為、どんどんストレスや不満が蓄積されていきます。
その蓄積がいずれ爆発して、驚くようなトラブルに発展する可能性があります。
船長が絶対でない
逆にリーダーが絶対的でない組織では、スタッフがのびのびと活動しています。
リーダーが出きることが何で、できないことが何であるかわかっているので、リーダーのできないことを助ける役割も喜んで引き受けてくれます。
そして、そのことがリーダーの夢実現やチームとしての目標達成に向けて貢献していることであるという認識を持つことに繋がり、存在価値をその組織の中で見出すようになります。
ワンピースの主人公であり、海賊の船長でもあるモンキー・D・ルフィー。
このルフィーは、絶対的な船長として描かれていません。強い敵に一度、二度負けることもあれば、仲間に対して馬鹿なことをして、冗談で殴られることもあります。
そして、できないことはできないといい、仲間を信じてどんどん任せていき、ありがとうの言葉を届けています。
ルフィーのその姿が仲間の信頼を掴む大きな要素になっており、ワンピースを見る読者の人にとっても気持ちいい内容に映るように感じています。
この視点でルフィーの姿とチームの姿を意識して読んでいくと、それだけでリーダーとしてのあるべき姿が浮かんでくるくらい、自信や勇気を届けてくれます。
リーダーとして大切なことは何か?
その答えの一つがワンピースにおけるルフィーのあり方を通じて伝わると感じています。
そこにワンピースが惹きつけられるもう一つの魅力があると感じました。
「俺は弱い」モンキー・D・ルフィー
☆今日の質問☆
あなたは現場でどんなリーダーとして活動していますか?