湯澤社会保険労務士事務所 代表 湯澤悟様(其の1)
今回の対談は、湯澤社会保険労務士事務所 代表の湯澤悟様にご協力頂きました。
湯澤様は、パワハラ根絶を掲げ、パワハラが起きない組織づくりに注力して日々活動されています。
今回はパワハラ予防コンサルタントとして活躍される湯澤様のご紹介と日々のお仕事について話を伺います。
金山:まずパワハラ予防コンサルタントという方とはじめてお会いしたのですが、どのようなお仕事をされているのでしょうか。
問題が大きく顕在化する前の予防
現在はパワハラ予防の専門家として活動していますが、人と人とのコミュニケーションエラーを起点とする様々な労務問題を取り扱っています。
高難度労務という分野になるのですが、コミュニケーションエラー、ボタンの掛け違いとか、会社サイドと従業員サイドの仲裁に入ってアドバイスするようなお仕事になります。
その延長線上にパワハラ予防というのが存在するのですが、予防のための研修や個別面談、直接的なアドバイスなど、問題が大きく顕在化する前の予防のための活動をしております。
金山:世の中に湯澤さんのような切り口で仕事をしている方はいらっしゃるのでしょうか。
会社で起こる問題のほとんどはグレーゾーン
私も出会ったことがないのですが、いるとは思います。
ただ、パワハラの分野に特化してやっている同業者はゼロだと思います。
これについて私の中では理由がちゃんとあるのですが、多くの社労士は、白黒はっきりするような仕事をしたいんですね。
法律家ってそうだと思うのですが、会社から相談を受けた時に、そのやり方は法律上どうかという判断をするんです。
ただ、パワハラって線引きのできないグレーゾーンで、白黒ハッキリする話なんて基本的にないんです。
それがパワハラか否かってなってくると、白黒つけたい人にとっては怖い分野なんです。
ただ、会社で起こる問題のほぼ全てと言っていいと思いますが、大体グレーゾーンじゃないですか。
そこに経営者サイド、会社サイドは寄り添ってくれる専門家にアドバイスを求めるわけです。
私は会社の社員ではないですが、同じ仲間として一緒に寄り添って考えるということを大切にしております。
金山:とても共感できます。
そういうスタンスで関わって下さると、経営者にとっては心強い存在ですよね。
今はパワハラ予防コンサルタントとして活躍されていると思いますが、独立当初は社会保険労務士として開業されたんですよね。
そうですね。現在も社会保険労務士事務所の代表として、俗に言う社会保険労務士が扱うような業務はやっています。
顧問先の社員さんの健康保険証を作る手続きの代行をしたり、社員の皆さんの給与計算をしたりですね。
なお、そういった業務は別のスタッフが全面的にやってもらえているので、私はそれと違う分野で仕事をしています。
金山:なるほど。
それでパワハラ予防コンサルタントとしてお仕事されているわけですね。
今の業務はいつ頃からスタートされたのでしょうか。
人権・コンプライアンス・パワハラ研修600回超、累計受講者数4万人超
パワハラ予防という観点で言うと、2013年からやっていましたね。
人権・コンプライアンス・パワハラ研修で言うと、600回超実施していますし、累計受講者数は4万人超になります。
ただ、パワハラ予防コンサルタントと明確に名乗り始めたのは昨年くらいからですかね。
パワハラをしている特定の人にストレートにアドバイスとか話をしてもらえないかという相談が増えてきまして、それであればそういう方としっかりと向き合えるようにパワハラ予防の専門家ですと名乗り始めたんです。
金山:すごい実績ですね!
次週は、パワハラ予防コンサルタントとして仕事をするきっかけとなったストーリーについてお話しを聞かせてください。
会社情報
会社名:湯澤社会保険労務士事務所
本社:東京都中央区東日本橋3-6-6 さつきビル5階
事業内容:・パワハラが起きない組織づくり専門コンサルティング
・パワハラ予防・対策研修
・管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」(共同開発者)