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岩田 徹

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第41回 光のあて方

2021/09/24

米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が本塁打王争いをしています。
6月、7月は好調で、年間60本を超えるペースでしたが、
さすがに投打二刀流での疲れもあるのか、8月、9月でペースダウン。
ついにはゲレロJr選手、ペドロ選手に抜かれ、追いかける展開となりました。
大谷選手のペースダウンとは対照的に、
両選手は本塁打のペースも上がってきており、
目先の勢いだけ見ると大谷選手は劣勢です。
残り試合も少なくなりつつあり、メディアの取り上げ方も日々変わります。

2位に最大5本差をつけている時は、日本人として初の本塁打王、
このままのペースだと年間何本、という報道が中心でした。
しかしペースが衰えてくると、
他の選手の打席ごとの結果が詳細に報道されるようになりました。
ついには逆転され2本差をつけられた段階では、
大谷選手の本塁打が出ないため、上位2選手とは違い四球数が多く、
相手投手から勝負を避けられている、勝負をしてきた時の本塁打率であれば
他選手との比較にならないなど、違った角度での報道が増えました。

投手として9勝2敗、防御率3.28、奪三振146。
打者としては本塁打45本、盗塁23個。(9月22日現在)
これだけの成績をあげ、ダントツのMVP候補ではありますが、
やはりツワモノ揃いの大リーグで日本人選手が本塁打王を獲得する姿を見たい。
本塁打王とMVPの両方を獲得し、コロナ禍の今年、最も大リーグを沸かせた選手として
世界からの称賛を集めてもらいたい。
そう思って仕事の合間にニュース速報をチェックする毎日です。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

できていること、できていないこと。
子育てでも、社員育成でも、できていないことに着目しがちです。
そして多くが他人との比較から判断しがちです。
3位ではあるが45本の本塁打を打っている。
四球数、盗塁数が多く、チャンスを生み出しチームに貢献している。
子どもや部下ができている部分に着目し自信を持たせる。
自分自身に置き換えると、できている、できていないもそうですが、
やっていること、やっていないことに光を当てると、自ずと見えてくるものもあります。
できていないことに光を当てすぎて自信を無くす、他の成果にも影響が出る、
のではなく、できていることに光を当てて自己認識させることも必要ではないでしょうか。