HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

金山 正明

ホーム > 金山 正明 > 記事一覧 > 第40回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

第40回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/09/19

なかむら産業医療コンサルティング事務所 代表産業医 中村有吾様(其の4)

3週にわたり、なかむら産業医療コンサルティング事務所 代表産業医 中村有吾様にご協力頂きました。
今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

今回中村様との対談で感じたことですが、まず産業医の仕事についてちゃんとした認識を持っている方は少ないのではないかと思いましたし、私も含め経営者の方々は産業医の活用方法について知らないことの方が多いのではないかと思いました。

私自身話を伺う中で知らなかった情報が沢山ありましたし、健康経営に対してより身近に感じることができました。
今回はそんな中で伝えたいことをピックアップしてお届けします。

まずは正しく知ることが大切

産業医は、従業員が健康で快適な環境のもとで仕事ができるよう、専門的な立場から従業員と会社の双方に助言や指導を行う医師です。


職場において従業員の健康管理等を効果的に行うためには、50 人以上の労働者を使用する事業場において、産業医を選任し労働者の健康管理等を行わせなければならないこととなっています。

また労働者の健康管理をする上で、定期的な健康診断とストレスチャックの実施、それらの結果報告が義務付けられています。

産業医は、必要に応じて体調不良者と面談し体調を確認しつつ、会社にも働きかけながら業務調整や休職・復職支援などをサポートしてくれます。
ただこういった情報は、働いている従業員が知らないケースの方が多いのではないでしょうか。
まずは正しく知ることが、健康に働くための第一歩だと思います。

健康だからと言って他人ごとにしない!

今回の対談でお話しもありましたが、産業医の現場の現実は、困ってから相談に来るケースがほとんどだそうです。

体調不良になってから相談にこられて、復帰までにかなりの時間がかかってしまう。

最悪、今までのように働けなくなってしまうこともありますよね。
そうならないように、健康に働くことを会社全体の大切なテーマとして、病気にならない職場づくり、環境づくりが必要なんだと思いました。

健康経営!
近年多くの企業が取り組み始めています。

健康だからと言って他人ごとにせず、予防できる職場環境を従業員一人ひとりが主体的に考え行動していくべきなんでしょう。
そのためにも日頃産業医としっかり連携を取りながら啓蒙活動や仕組みづくりを進めて行きたいですね。

信頼できるパートナーを!

耳鼻科だったらここ!内科だったらここ!とかかりつけの病院があるように、産業医の先生も信頼できる先生が良いですよね。
もちろんこれは企業が産業医に求めるものによっても変わってくると思いますが、産業医の先生がどのような方針で関わって下さるのかはとても重要なことだと思います。

また、今回対談させて頂いた中村様のように産業医専門でやっているケースもあれば、普段は勤務医や開業医として働いている医師が非常勤で仕事をしているケースもあります。
そういった違いも産業医を選ぶうえでのポイントかもしれません。
できれば会社の目指していることと産業医の先生の方針が合致する人と巡り合いたいですね。

今週はなかむら産業医療コンサルティング事務所 代表産業医 中村有吾様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。

ご協力いただきました中村様には感謝申し上げます。これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

会社情報

会社名:なかむら産業医療コンサルティング事務所
本社:東京都新宿区西新宿7-4-7
コーポレートサイト:https://www.nakamura-sangyoui.com/ 
事業内容:・産業医業務受託
・企業の労働衛生体制構築の支援およびコンサルティング
(職場巡視、衛生委員会の立ち上げ支援・出席、メンタルヘルス対応、休復職者対応及び休復職制度アドバイス、過重労働対策、ストレスチェック対応、健康講話、社内研修等)