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長谷川 満

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第263回 その不採用、もったいない! スペックよりも伸びしろを見る会社へ

2025/12/24

私はこれまで、
数多くの企業の人材採用業務に
関わってきました。


その中で、
何度も目にしてきた光景があります。


それは、
「本当は伸びたはずの人材」が、
書類選考やたった一度の面接で、
あっさりと不採用になっていく
現実です。


確かに、
学歴・職歴・資格・年収といった
「スペック」などは、
一定の判断材料にはなります。


しかし、それだけで
人の価値が決まるのであれば、
人材採用など、
もはやAIやデータだけで
十分でしょう。


けれど
現実はどうでしょうか。


高学歴・高スキルの人材を
採用したにも関わらず、
「数ヶ月で辞めてしまった」
「組織に馴染めなかった」
「思ったような成果が出なかった…」
など、こうした話は、
決して珍しいことではありません。


一方で、
当初の評価は
それほど高くなかったものの、
会社の理念やビジョンに共感し、
仕事に真摯に向き合い、
周囲から学び続けた結果、
今では組織の中核を担う
存在になっている。


そんな人材も、数多く存在します。


つまり重要なのは、
「今、何ができるか」
だけではなく、
「これから、何ができるようになるのか」
という
“伸びしろ”
に目を向けることなのです。


多くの企業が
無意識のうちに行っているのは、
“減点法による採用”です。


「ここが足りない」
「あれが不安だ」
「うちには合わなさそうだ」


このように、
可能性の芽を
摘んでしまっていないでしょうか。


もちろん、
「何でもかんでも、誰でも採用すればいい」
という話ではありません。


大切なのは、
自社の理念・ビジョン・風土に合い、
共に成長していけるかどうかを
見極めることです。


そして、その判断基準は、
履歴書の文字の中ではなく、
その人の「想い」や「姿勢」、
「これまでの選択」にこそ現れます。


人材とは、
企業が未来へ進んでいくための、
最も重要な資源です。


今この瞬間の
完成度だけでなく、
これからどれだけ
伸びていく可能性があるのか。


その視点を持てる企業こそが、
これからの時代に選ばれ、
成長し続けていくのだと、
私は確信しています。


「その不採用、
本当にもったいなくなかったか?」


そう問い直すことから、
貴社の人材戦略は、
きっと変わり始めるでしょう。



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