人生の中では、「節目」というものがあります。
私の人生の「節目」として、大きなことは、29歳で人事の仕事を始めたことです。
その人事の仕事を始めたかけだしのころ、よく考えていたことがある。
それは、人事の仕事(特に、人材採用や人材育成)は、企業において、何のために存在するのだろうか?
「人を採用するため?」
「人を育てるため?」
確かに、間違っていません。
が、少々物足りなくないですか?
その物足りなさは、
「何のために人を採用するのか?」
「何のために人を育成するのか?」
『本質的な目的』
が足りないのです。
考えてみると当たり前のことかもしれませんが、人材採用や人材育成は、企業の成長発展を実現するため、企業のビジョンや目標を達成するため、お客さまに喜んでもらい業績を上げるため、ですよね。
そう考えると、人事の仕事ってシンプルです。
私なりに定義しているのは、
「人事の仕事は、仕事自体を徹底してスリムにし、本業に発展にまい進すること」
としています。
なので、「人を採用しなくても業績を上げる仕組みがつくれないか?」
「人を育てることを研修などせずにできないか?」
などを考えたりしています。
特に、人材や予算など、リソースが少ない中小企業においては、「最小の労力で最大の効果」を出していくことが求められます。
人事の施策において、やること以上に『やらないこと』を決めて取り組むことが必須です。
ぜひ、今やっている人事の施策を客観的に見直し、「本当に必要なこと」かどうか?を見極めることにも取り組んでみていただきたいものです!