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長谷川 満

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第30回 ~前例にとらわれない~どうやってゼロから人事部を立ち上げたのか?

2021/07/07

今回は、「どうやってゼロから人事部を立ち上げたのか?」の第12弾『ほったらかし人材育成』について、書いていきます。

今回が、シリーズ最終回となります。
ゼロから人事部を立ち上げてから学んだことを最後のまとめてとしても、書かせていただきます!

部署をゼロから立ち上げると聴くと、一見、大変だと思われる方もいらっしゃることと思います。
部署をゼロから立ち上げるのは、もちろん大変なことかもしれませんが、「考え方」によって大きく変わってきます。

それは、
1.前任者がいないため、自分のアイデアなどで体制構築できる
2.仕事を創り出す面白さを経験できる
ということを私なりに気づいたのです。

では、ひとつひとつ解説していきます。

1.前任者がいないため、自分のアイデアなどで体制構築できる

ゼロから人事部を立ち上げるということは、めったに経験できることではありません。
もし前任者がいれば、まずはその前任者のやり方を引き継いで、部署をつくっていく必要があります。
もし、前任者がいて前任者のやり方を急に別のやり方に変えたら、他の部署との関係性があるため社内が混乱してしまいます。

「考え方」によっては、前任者がいなくてゼロから部署を立ち上げるということは、前任者にとらわれないで、部署を構築できるのです。

もし、前任者がいた場合、「ほったらか人材育成手法」や「ワールドビジネスサテライトへの出演」などは、実現できなかったでしょう。

私は、どちらかというと、既に確立されたもの(ここでは部署)をまわしていくことより、新しく構築することの方が合っているのです。

2.仕事を創り出す面白さを経験できる

生みの苦しみはあるものの生み出した時の快感は、忘れられないものです。
そして、何ごとも主体的に取り組んでいかなければ、仕事がないという状態に陥ってしまいます。

部署の立ち上げの最初の頃、何をどうしていいかが分かりませんでした。
そんな中、拠点に足を運んで情報を収集したり、人事のプロフェッショナルの人に教えてもらったり、本を読んだり、勉強会・セミナーに参加したり、といったことをしていろいろな仕事を創り出してきました。

上手くいくこともあれば、上手くいかないこともありました。
トライ&エラーを繰り返しながら、人材採用・人材育成・風土づくりの体制を構築してきました。

こんなことを経験できたのも、ゼロから人事部を立ち上げるということを経験できたからです。
ゼロから人事部を立ち上げた経験は、今の仕事観にも影響していますし、仕事の進め方などにも役立っています。

とても貴重な経験をさせていただいたことに感謝しております。
私のように、ゼロから部署を立ち上げるという経験は、
①指名されてから立ち上げる
②自ら手を挙げて立ち上げる
の2つのパターンからであると思います。

いづれにしても、主体的に取り組まない限りゼロから部署を立ち上げることは、負担だけにしかなりません。

なので、「考え方」ひとつで、結果は大きく変わってくるのです。