「若手が育たない」
「現場がまとまらない」
「マネジメントが機能していない」
中小企業の経営者から、
こんな悩みを聞く機会が増えています。
突き詰めていくと、
課題の多くは「管理職が育っていない」ことに
起因しています。
一般的に人材育成と聞くと、
「新人研修」や「OJT」が思い浮かびます。
もちろんそれも大切ですが、
実はもっと優先すべきは
“管理職層の育成”です。
なぜなら、現場で若手を育て、
組織を動かすのは
他ならぬ「管理職」だからです。
では、なぜ管理職は育ちにくいのでしょうか?
ひとつには
「人材育成されずに、役職だけ与えられる」ことが原因です。
プレイヤーとして成果を出したからといって、
いきなりマネージャーになった途端、
部下育成・チームマネジメント・評価・面談…と
多岐にわたる業務を担わされる。
でも、それらを教わる機会がない。
これでは機能しないのも当然です。
この状況を変えるためには、
経営として「管理職育成を戦略的に位置づける」
必要があります。
具体的には、以下のような施策が有効です。
【1】ケーススタディ×現場課題解決型の管理職研修
一般論ではなく、
「自社の課題」に即したケースを扱い、
管理職が自ら答えを出すトレーニング。
参加者同士の対話も加わることで、
学びが現場に根付きます。
【2】月1回の1on1壁打ちコーチング
外部の立場から、
管理職が抱える「判断の迷い」「育成の不安」に
伴走する制度。
これは単なる振り返りではなく、
“自分のマネジメントスタイルを磨く場”です。
【3】コンピテンシーモデルの明確化
管理職として必要な行動や考え方を
「言語化」することで、
目指すべき姿が明確になります。
「できている・できていない」が曖昧なままだと、
育成も評価も成り立ちません。
「うちには管理職研修なんてまだ早い」と思われる企業こそ、
実は“今が最適なタイミング”です。
管理職が育てば、現場が育ちます。
現場が育てば、若手も辞めません。
人材育成は、新人教育からではなく、
「管理職育成」から始める。
これが、中小企業が強くなるための“順番”です。
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