今年も楽しみにしていた春のセンバツが開幕しました。
全国から選ばれた高校球児が、憧れの甲子園の舞台で躍動する姿は、
高校球児だった私にとっては羨ましくもあり、もう一度あの頃のような
一つのことに思い切り打ち込むような体験をしたい、と思わせてくれます。
甲子園開幕のその日、朝から時間があったので何気なく開会式を見ていました。
憧れの舞台を噛み締めながら行進し全選手が揃い、
バックスクリーン手前からホームベースに向かって全員で前進するシーンは、
開会式の中でも特に好きな場面です。
そして選手宣誓。
今年は近畿地区選出の市立和歌山高校の川辺主将が宣誓しました。
過去の宣誓では、大舞台で野球ができることの感謝や、
全力でプレーすることの宣言を行うのが常でした。
しかし川辺主将の宣誓の中には、野球人口減少への危機感に触れる内容がありました。
その危機感を持ちながらも、過去の先輩たちが紡いできた高校野球を
自分たちも思い切りプレーし、見る人たちに感動を与えるとともに、
未来の高校球児たちに憧れられる、そんなプレーをしたいと話していました。
また宣誓の途中に、「高校野球は好きですか?」と問いかける言葉もありました。
見てくれる人たちも巻き込みながら、自分たちが高校野球の歴史の1ページを刻み、
そして未来へ繋いでいく。
そんな素敵な宣誓でした。
開会式の終了とともに流れた大会歌「今ありて」。
今ありて 未来も扉を開く
今ありて 時代も連なり始める
谷村新司さんが作詞された大会歌にもしっかりと書かれていました。
今を全力でプレーすることで未来に繋がり、
過去の先輩たちが築いてきた歴史、時代も連なる。
会社、組織、個人もまさにそうだと感じました。
今を全力で大切に生きることで未来の扉を開き、
過去を積み重ねて築いてきた時代も連なる。
改めて今を一生懸命生きようと感じさせてくれる開会式と選手宣誓でした。