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長谷川 満

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第221回 チームづくりで大事なことは本音を言い合えること

2025/03/05

企業の成長において、
強いチームを作ることは不可欠です。


そして、強いチームに共通するのは
「本音を言い合える関係」
が築かれていること。


これがなければ、
どれだけ優秀な人材が集まっても、
チームとしての成果を最大化することは
難しくなります。


◆なぜ本音を言い合えることが重要なのか?

本音を言える環境があることで、
以下のようなメリットが生まれます。


1.意思決定の質が向上する

誰もが遠慮して本当の意見を言わないと、
チームの意思決定は偏ったものになりがちです。

異なる視点や意見が交わされることで、
より多角的で質の高い意思決定が可能になります。


2.問題解決のスピードが上がる

問題を隠すことなく共有できると、
課題を早期に発見し、
迅速に対応できます。

逆に、誰も本音を言わない環境では、
問題が表面化する頃には
手遅れになっていることも。


3.チームメンバーの成長を促進する

上司や同僚が率直な
フィードバックを伝えることで、
個々のメンバーが自身の強み・弱みに気づき、
成長の機会を得られます。

適切なフィードバックがなければ、
人はなかなか変わることができません。


4.心理的安全性が生まれる

「自分の意見を言っても否定されない」
「ミスをしても責められない」と
感じられる環境では、
メンバーは安心して挑戦できるようになります。

これが、イノベーションや創造性を
生む土台になります。


◆本音を言い合えるチームを作るには?

本音を言い合える環境を作るためには、
リーダーやマネージャーが率先して
以下のような行動を取ることが重要です。


1.率直なフィードバックの文化を作る

「良いところは積極的に褒め、
改善すべき点は率直に伝える」
という文化を根付かせましょう。

ここで大切なのは、批判ではなく、
建設的な意見として伝えること。

フィードバックは、
個人を攻撃するものではなく、
成長のための助言であるべきです。


2.ミスを許容し、学びに変える

「失敗=悪」と捉えるのではなく、
「失敗=学びの機会」
とする考え方を広めることで、
チーム内で率直な意見を言いやすくなります。

リーダー自身が失敗を隠さず共有することで、
メンバーも安心して意見を言えるようになります。


3.定期的な1on1を実施する

全体の会議では言いにくいことも、
1対1なら話しやすいものです。

定期的にメンバーとの1on1を実施し、
普段の業務や人間関係について
率直に話せる場を作りましょう。


4.「沈黙は合意ではない」ことを明確にする

会議などで意見が出ないと、
「みんな同意している」
と誤解しがちですが、
実際は「言いたくても言えない」
だけかもしれません。

意見を求めるときは、
「どんな考えでも歓迎する」と明確に伝え、
発言しやすい雰囲気を作ることが重要です。


◆まとめ

チームづくりにおいて、
本音を言い合えることは
最も大切な要素の一つです。


これが実現できれば、
意思決定の質が向上し、
問題解決が迅速になり、
メンバーの成長が促進されます。


リーダーが率先して本音を言う姿勢を示し、
心理的安全性を高める文化を作ることで、
より強いチームが生まれます。


どんなに優秀な個々のメンバーがいても、
本音を言えない環境では
その力を最大限に発揮することはできません。


まずは、自分自身が
「本音を言う」ことから始めてみませんか?



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