「まじめに仕事をすることは良いことだ」
そう信じて、
ひたむきに頑張っている人は多いでしょう。
私もかつてはそうでした。
しかし、長年、企業の人事面を
見てきた経験から言えるのは、
「まじめに仕事をする」だけでは、
決して成果が出ないということです。
◆まじめな人ほど仕事が増える?
職場には、
「頼まれたことを断れない」
「完璧を求めて時間をかけすぎる」
「自分で抱え込んでしまう」
といった“まじめな人”がいます。
上司からすると、
こうした人は非常に扱いやすく、
「この人なら確実にやってくれる」と期待し、
どんどん仕事を振ります。
結果として、仕事量が増え、
時間に追われるようになり、
本来やるべき重要な仕事に
手が回らなくなるのです。
まじめな人ほど残業が多くなり、
余裕を失い、パフォーマンスが低下する。
最悪の場合、
メンタル不調に陥ることもあります。
つまり、「まじめに頑張る」ことが、
自分を苦しめる結果になってしまうのです。
◆まじめよりも「適度に手を抜く」ことが大事
ここで言いたいのは、
「仕事をサボれ」
ということではありません。
むしろ、限られた時間の中で
最大の成果を出すために、
「適度に手を抜く」ことが
大事だということです。
例えば、こんな工夫ができます。
・全部を100%やろうとしない
:80%の完成度でいいものは、それでOKにする。
・優先順位をつける
:重要なことに集中し、細かいことにこだわりすぎない。
・仕事を分担する
:チームで仕事を進め、一人で抱え込まない。
・仕組みを作る
:同じ作業を何度もやらなくて済むように、効率化を考える。
仕事は「成果を出すこと」が目的であり、
「頑張った時間の長さ」や
「ひたむきさ」を
評価されるわけではありません。
◆「まじめに仕事をしない」方が成果が出る
日本の企業には
「努力=美徳」という
価値観が根強くあります。
しかし、ただひたすらに頑張るのではなく、
効率よく成果を出すことが、
本当の意味での“プロフェッショナル”です。
「まじめに仕事をするな!」というのは、
言い換えれば
「無駄な努力を減らし、
本当に価値のある仕事に集中せよ!」ということ。
自分の働き方を見直し、
まじめに仕事をしすぎていないか、
一度振り返ってみてはいかがでしょうか?
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